2008年05月31日

途上国では食糧危機、先進国では第3次石油ショック

"Oil shock"(青色の線)と"Peak Oil"(赤色の線)の記事数は、今回グラフの一番右側で、一緒にピークを迎えています。

 日本のテレビを見ているだけではあんまり感じませんが、世界中で抗議行動が起こっていると言えるのかもしれません。


朝日:「第3次石油危機」欧州に不満 サミット議題に浮上も
http://www.asahi.com/business/topics/TKY200805290353.html
 ”ロンドン市の中心部へと乗り入れる幹線道路。その一部が27日昼、200台以上の大型トラックで埋め尽くされた。運送業者らが、路上にトラックを停車し、原油高騰への抗議活動を展開したのだ。”

「漁民」「デモ」でGoogleニュース検索をしてみましたが見つかりません。
「漁民」「抗議」で検索してみました。

日経:燃油価格高騰で仏漁民が抗議行動・漁港封鎖、支援策要求
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080520AT2M2000A20052008.html
”先週末に始まった抗議行動は19日に同国最大の漁港ブローニュ・シュル・メールに飛び火し、大西洋側の主要漁港は事実上、機能不全に陥った。漁民によると軽油価格の高騰のあおりで、漁船の燃料費は売上高の約4割に達し事業の継続が難しくなっているという。”

 
フランス各地で、漁民が燃料価格高騰への抗議デモ
http://www.afpbb.com/article/economy/2307837/2317850
すでに昨年11月にはこんな動きもあったんですね。ラ・ロシュル港が燃えている写真があります。
 
最近のものはこちら。
スペインでも漁民がスト、燃油価格高騰で
http://www.afpbb.com/article/economy/2398463/2981268

6/5記
燃料費高騰で漁師ら暴徒化、EU本部に投石・官庁街騒然
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080605-OYT1T00300.htm?from=navr
”漁船の燃料価格の高騰に怒ったフランスやイタリアなど欧州各地から集結した漁師ら数百人が4日、欧州連合(EU)の本拠地ブリュッセルで抗議集会を開き、参加者の一部がEUの欧州委員会本部に向けて投石するなど暴徒化した。”

 振り返ると昨年のミャンマーの暴動も石油価格高騰のせいでもあったでしょう。

 来週には、「世界食糧サミット」に格上げされた、FAOの会合が開かれ、福田首相もはるばるローマへ出かけますが、一体、何を日本は提案するのでしょう?

後日記:
ウワッ、日曜に福田首相の原稿が判明しました。
「作物使わぬバイオ燃料を」食糧サミット首相演説文判明
http://www.asahi.com/politics/update/0531/TKY200805310299.html?ref=rss
”バイオ燃料が「食糧供給と競合する場合があることは事実」と認定。「原料を食糧作物に求めない第2世代のバイオ燃料の研究と実用化を急ぐ必要がある」と述べる。”
とのことですが、ちょっと足りないでしょうね。推進している各国は抑制策に転換すべき、と発言しなければならないところです。
実際の食糧サミットの様子は、
温暖化いろいろ:世界食糧サミット−食の安全保障と気候変動、バイオ燃料
http://www.janjanblog.jp/user/stopglobalwarming/stopglobalwarming/14086.html
をご覧ください。

6/15記
リンク
第三次オイルショックの懸念 古沢襄
http://blog.kajika.net/?eid=835094

トップページの右下に、IPSJapanの最近の石油関連記事へのリンクを張っていますが、この下にも5月の関連記事リンクをつけます。一つ一つ、ご覧ください。続きを読む
posted by おぐおぐ at 22:24 | TrackBack(0) | 悪影響/ニュース/リンク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月30日

5/25神戸・有機農業国際シンポ

 先週末神戸でG8環境大臣会合が開かれたのに関連して、各種のイベント、環境フェア、シンポ、デモ、などがあったのに出かけてきました。

 農業と環境 200人の意見
http://3gatu.net/noukankyou/
 で200人の意見広告を募集していたのに一口乗っておきました。
 さーて、どこかな? ちょっと探してみてください。

 この国際シンポ、遅れて出かけましたが会場の大学の教室は満員御礼で驚きました。

TEIKEI=CSA(Community Supported Agriculture)の欧州での広がりをスイスとフランスの農家の発言で紹介していたこと、JASの有機認証を初めとして認証制度が実際には運動を広げるという役には立っていない現実が洋の東西を問わずあるということくらいが覚えていることです。

 日本発の「提携」が早期に立ち上がったにも関わらず、あんまり草の根の広がりを持てていないように見えるところが難しいのかなーと感じてしまいました。
とはいえ、一部の生協活動では当初から組み込まれていた概念のはずでしょう。
 Agriculture Supported Communityの方が多くの人にとっては必要な概念なのかな、と思いながら。
 ポストピーク時代に向けた(というより救命ボート建設戦略の)実践として注目すべき概念かと思います。続きを読む
posted by おぐおぐ at 12:24 | TrackBack(0) | イベント案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月28日

スシよサラバ

朝日:「漁に出るほど赤字」 遠洋マグロ、燃料高騰で休漁へ
http://www.asahi.com/business/update/0528/TKY200805280264.html
 この日がやってきましたか。
 ”マグロの遠洋漁業は、燃料高騰で採算が合わなくなる業者が増え、各国の業界団体が協調して休漁に踏み切る構えだ。”
”同組合も加盟する国際団体「責任あるまぐろ漁業推進機構」(OPRT)は28日、加盟1174隻のうち、将来的には約400隻が休漁する、との見通しを示した。”

 もちろんスシのネタ全部が食べられなくなるわけじゃないですが。

リンク
JCAST:原油高でマグロ初の休漁 小売価格上昇は必至
http://www.j-cast.com/2008/05/28020732.html

毎日:マグロ船:相当数が休漁へ 燃料代高騰で採算取れず
http://mainichi.jp/select/today/news/20080529k0000m020075000c.html

読売:遠洋マグロ採算割れで初の休漁へ、メバチ・キハダ値上がりも
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20080527-OYT1T00036.htm
 これが一番早いスクープなんでしょうか?

NHKでは欧州の一味違う対応を紹介しています。
漁船燃料高騰 欧州で抗議行動
http://www3.nhk.or.jp/news/k10014896331000.html#
”フランスでは、今月に入って、大西洋沿岸の各地で漁船の燃料費が高騰していることに反発して漁業者が操業を中止しているほか、港近くにある石油精製所に通じる道路などを封鎖しています。”
”フランス、スペインに続いて、30日からはイタリアやポルトガルの漁業者も抗議行動に加わる予定で、各国政府は対策を迫られることになりそうです。”
posted by おぐおぐ at 23:09 | TrackBack(0) | 悪影響/ニュース/リンク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

平成19年度エネルギー白書発行

経産省資源エネルギー庁: 平成19年度 エネルギーに関する年次報告書(エネルギー白書)
http://www.enecho.meti.go.jp/topics/hakusho/2008/index.htm
で紹介されています。

概要
http://www.enecho.meti.go.jp/topics/hakusho/2008/outline.pdf
 この中では、ファンダメンタルズ(つまり需給)のみの要因でも継続的な原油価格上昇が起こっていることを明記しているグラフが目玉かなと思います。

昨今の135ドル台についてはどこまでファンダメンタルズが上がっているのでしょうか??

 原油価格の構造変化で需要も1割程度の下げを見込んでいるようですが、EIAによる2030年100ドルという予測は甘利にもお粗末ではないでしょうか。
posted by おぐおぐ at 04:34 | TrackBack(0) | 楽観論・懐疑派 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月27日

"Peak Oil"のGoogleヒット記事数

英語圏中心のマスメディアの中での"Peak Oil"のヒット数をグーグルのTrendsで調べてみました。
 上のグラフの下側がマスメディアの反応ですが、急峻なヤマ場を最近描いています。同時に上側のブログ界や一般のHP界の反応でも、今回がひとつのヤマ場となっているようです。
 一方、Googleのサービス、Google Alertに引っ掛かった(英単語の)"peak oil"キーワード記事件数(但しブログ記事も含む)も数えてみました。こちらの方では爆発している傾向が出ていないようなのです。
 できそうな一つの解釈としては、(下の記事数では除外している)石油価格のピークのみについての記事を上のGoogle Trendsの方ではカウントしてしまっていて、最近の相次ぐ史上最高値更新のみの記事も水増しカウントしている可能性があるということです。

 ということで、数の上ではピークオイル論の浸透が劇的に進んでいるとはまだ言えないようです。
2008年 件数続きを読む
posted by おぐおぐ at 12:51 | TrackBack(0) | 悪影響/ニュース/リンク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月21日

フラット化する→コンタンゴ化する先物価格

 (初出2008年5月18日)
 NYMEXの原油先物価格(いわゆるWTI価格です)を左上のコラム内に転記し始めてから1年近くになりますが、こんな現象は初めてです。

 2008年6月の期近物から、2016年12月の一番期先物にいたるまでが、フラット化しました。
中期部分が3ドル程度垂れ下がっているだけで、両端が同じ、というのも特徴的です。
以前は一番の期近物に比べて中期部分はドル以上、16年12月物も10ドル近く低い値となっていましたがそれらが均等に上昇したと言えるかと思います。見直してみると、5月はじめからジョジョに期先物側が上がりだしていたようですね。
 いわゆるバックワーデーション状態ではなくなり、また先高でもない状況がこのまま継続するのなら、新たな特徴的な要素といえるでしょう。

後日記:
 それから1,2日経つと、期先物になるにつれて単調に上昇していくような「コンタンゴ状態」になりつつあるようです。
 The Oil Drumでは以下のような分析をしています。
Has Peak Oil--As a Meme--"Tipped"? (Out of Futures Backwardation and into Contango)
http://www.theoildrum.com/node/3997
 ”One indicator of a "tipping point" for acceptance of Peak Oil may be the state of backwardation in oil futures. I first raised this idea over 2 years ago, but recent market movements, coinciding with attention in the press, may be validating it: when the markets accept Peak Oil, we will see the end of backwardation in crude oil markets, and possibly even Contango. Here's what has happened over the past 6 weeks:”
clbackwardation.png

 本当にピークオイル時代のティッピングポイントがやってきたのかもしれません。

後後日記:
5月31日時点では「コンタンゴ化」は元に収束して、再び「フラット化」しています。このままかもしれません。


 (以下コメント部分から再掲)
 僕の考える時代の分類は独特なものかもしれませんが、いつ来るのかが今問題となっているのはポストピーク時代つまり減耗の時代の到来だ、というのが僕の考えです。
politics
 この模式図をご覧ください。

 その一つ前のピークオイル時代の始まりは、「ん」の字形の分岐点、つまり石油の需給ギャップの出始めた年であり、今回の原油価格高騰の始まりの年としたのでよいと考えます。そこから始まるピークの時代(そう呼ぶのがお望みでしたらプラトーの時代の)前期と後期をあわせてピークオイル時代とする時代分類を使っています。
つまりピークオイル時代の開始は2003年ないしせいぜい04年でしょう。開始年はもう確定したということですね。

 その後、誰の眼でみても下り坂がはっきりした時点からがポストピーク時代に入ります。つまりこれは共通認識上の時代区分として現れます。大衆のコンセンサスが取れた時点と言ってもよいですがそれが一番はっきりするのはパニックが起きた時点ということですね。・・・
続きを読む
posted by おぐおぐ at 08:34 | TrackBack(0) | 哲学(時代認識/エネルギー論) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月20日

イベント案内:トランジッションタウンイニシアティブ in ジャパン

 mixiのピークオイルコミュニティのイベント案内より転載させていただきます。

−−−
トランジッションタウンイニシアティブ in ジャパン
2008年05月20日 03:51
http://homepage3.nifty.com/pumpdiet/transitioneventjp.htm
開催日時 2008年05月24日(2 - 4pm)
開催場所 東京都(コミュニティ 湧 (JR中央線・武蔵小金井駅南口より徒歩3分))(小金井市役所東側のシャトー小金井内)続きを読む
posted by おぐおぐ at 11:30 | TrackBack(0) | イベント案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月17日

ん!:ニュース短信その9

  この記事の中で、短いニュースを蓄積していきます。
  
・4/20ニューヨークタイムズの石油高騰記事
・4/27IEA、バイオ燃料なしでは危機になると反論
・4/29また値上げ
・5/3日産2010年をメドに電気自動車を各国販売
・5/4ハインバーグ:ときはきたれり
・5/6TUPチームにもピークオイル論が出ています
・5/6インドネシアOPEC離脱を検討
・5/6ハバートの追悼HP&アメリカ大統領候補への働きかけ
・5/8ジャスト・イン・タイム型経済の崩壊
・5/8食糧輸出規制、日本の見直し提案に大国そっぽ 調整難航
・5/11エコシティに関するワールドサミット
・5/11供給問題なんだよおバカさん
・5/17朝日のサミット社説
・5/17乱高下−そして史上最高値をいつものように更新
・5/17三菱UFJリサーチ&コンサルティング原油レポート

   −−−
三菱UFJリサーチ&コンサルティング原油レポート
の最新号
では、ロシアの減産のことを特集しており、ロシア・オイル・ピークとして欧米で報道されていると紹介しています。

●乱高下−そして史上最高値をいつものように更新
chartaspx.png
1日、2日の間で7円ほど変動しています。
 いろんなニュースに応じて価格が乱高下するにも関わず、石油バブル崩壊がはじまったか、との懸念を持たない投機家が多いことは、彼らもまたピークオイル現象を前提に行動していることを意味するのでしょう。「安心して」?乱高下に応じて儲けようとしているのだといえます。

●朝日のサミット社説
超原油高―サミットで知恵しぼれ
http://www.asahi.com/paper/editorial20080516.html#syasetu2
” 世界の原油需要が伸びて原油が高騰していることには、新価格に対応できる経済体質をつくるしかない。省エネ・新エネ開発に死にものぐるいで取り組むのは当然のことだ。
 だが、最近の原油高には別の要因もある。あふれんばかりの余剰マネーが流れ込んでいる点だ。”
”世界の金融市場からみれば、原油や穀物の市場規模は相対的に小さいため、急激な価格上昇を引き起こしている。金融、原油、食糧、住宅――。まったく別々だった市場が、金融技術の発達とグローバル化により強く結びついた。”

人気ブログランキングへ ←をクリックにご協力ください。続きを読む
posted by おぐおぐ at 02:12 | TrackBack(0) | 悪影響/ニュース/リンク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月15日

10年間の道路建設計画に思うこと

 ポストピークオイル時代の前夜に想う。

 道路(建設)は続くよ〜どーこまでも〜♪

なんだか真剣に考えるのがばかばかしくなっちゃって。

 その1.アスファルトの資源は手に入るのでしょうか?
そもそもアスファルトって、道路の形でアスファルトの備蓄をしておいて、足りなくなったら廃止路線から切り取ってきて使うというような形で使えるものなんでしょうか。

 その2.やがてガソリンがなくなって粗大ごみと化した自動車はいったいなんに改造するんでしょうか。ホームレスハウスかな?外張り断熱で発泡スチロールをどうやって貼っていけばいいのか、DIY講座を開かないと。

 その3.道交法はいつごろ改正して、スケートボードやローラーブレード、果てはサーフカーも公道を走れるようにすればいいんでしょうねえ。

 その4.鉄はどういう形で備蓄するのがベストなんでしょう。
コンクリートの中に入れて(鉄筋という形で)保管しておくと、後日掘削できなくなったときに取り出しようがないのでもったいないのではないでしょうか。

 てなところで。
posted by おぐおぐ at 01:12 | TrackBack(0) | 哲学(時代認識/エネルギー論) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月14日

石油の価格弾力性のなさについての解説

 Youtubeをいろいろ見ていると、こんなのがありました。

</param></param>

 動く需要曲線と供給曲線による解説は分かったような気分にさせてくれます。
ピークオイルになるとどうして価格の乱高下が起こりやすくなるのか、についての解説となっていると思います。続きを読む
posted by おぐおぐ at 03:49 | TrackBack(0) | 哲学(時代認識/エネルギー論) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。