2008年06月29日

ん!:ニュース短信その10

  この記事の中で、短いニュースを蓄積していきます。

・5/20フィナンシャルタイムズのピークオイル論
・5/23日経エコロミーに枝廣淳子さんの記事
・5/26ワシントンポストにハワード・クンスラーの記事
・5/29G8サミットの優先順位
・5/31燃料サーチャージ制度を物流各社が導入
・6/2原油200ドル時代に備えよ
・6/5本「地球最後のオイルショック」
・6/8シェリル・クロウ「ディトゥアーズ」
・6/10ナショナル・ジオグラフィックの「石油が涸れる日」
・6/14ニューズウィーク誌日本版6.4号
・6/14TUP速報768号 「ピークオイルと気候変動に関する国際会議」
・6/15石油で作るコメ、切迫している日本の食糧危機
・6/17米国SEC、推定埋蔵量開示の基準を見直す
・6/23NHKのピークオイル特集再放送
・6/28ハインバーグ師匠の"嵐の前の静けさ"
・6/30米国上院委員会が投機規制案を策定中

   −−−
●米国上院委員会が投機規制案を策定中
ブログ「晴れの日bet 雨の日read」さんのところで、米国の上院委員会の公聴会をウォッチしています。
6/18米国 商品市場投機規制の草案来た。
http://amapola1.blog76.fc2.com/blog-entry-285.html
 コメント:個人的には投機規制を強めることに反対はしていません。で、やってみて効果がない場合には「現状がピークオイルである」ことの証拠が積み上がるわけですが、やってみないでああだこうだ言っててもしょうがないでしょう。

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2008年06月27日

心配するあなたが今すぐできる26のこと

Energy Bulletinより
26 things you can do to RIGHT NOW manage your anxiety
心配するあなたが今すぐできる26のこと
http://energybulletin.net/node/45535

”If you aren’t feeling some degree of apprehension right now, you aren’t reading the news. Here are some of my thoughts for turning that emotional energy into constructive action:”
 個人規模の「節約のすすめ」というより「暮らしの知恵」になっています。その中から表題部分だけ紹介しておきます。

1. SET A GOAL TO CUT YOUR EXPENSES
出費削減の目標を決める

2. LOOK AT CASH YOU ARE WASTING
むだな支出がどれだけあるかを確認する

3. Set up a THREE TIER SYSTEM for purchases:
a.必需品/b.便利な物/c.その他 に買い物を分類する

4. Consider BUYING FOOD IN ITS MOST BASIC FORM,
食品は最も加工度が低いものを買う

5. SIMPLIFY.
汎用品でまかなう−昔の人がやっていたことを調べる

6. SEEK OUT QUALITY
長持ちするものを選ぶ

7. Switch over to a CASH ECONOMY
支払いはクレジットカードではなく現金で

8. GET THE ENTIRE FAMILY INVOLVED
家族全体を節約に巻き込むこと

9. Chart out your life travels in terms of MILES,
移動に掛かる時間ではなく距離を考える−そして移動手段を

10. Learn how to STAY HOME.
自宅にいるすべを学ぶ

11. SLOW DOWN,
スピードを落す

12. “GET REAL”
一緒に住む人、愛する人に向き合う

13. PUT YOUR KIDS TO WORK.
子どもたちを働かせる

14. SHUT OFF THE CHATTER
チャットをやめる ケータイやパソコンでの

15. SERIOUSLY WEIGH WORKING OVERTIME
持ち時間は大切−残業代目当てに働くな

16. Imagine a VISION for a future
未来についてのビジョンを持つ

17. MAKE LISTS and MARK ACHIEVEMENTS.
リストを作り達成度を測れ

18. Keep the LONGER VISION
長期的なビジョンを保つ

19. GET OUT AHEAD OF THE CROWD,
鶏口となるも牛後となるなかれ

20. PROTECT YOUR MENTAL HEALTH
身体と同じく心の健康を守れ

21. Learn the difference between “HEALTHY PLEASURES” and ones that will burn out your neurochemistry and destroy your health
ストレス下の自分の反応の傾向を他の人の考えでバランスさせろ

22. Care for something NON-HUMAN.
人間以外の生き物の面倒をみる

23. LIMIT THE ‘BAD NEWS.’
”悪いニュース”に振り回されるな。ニュースの休日を作る。

24. Make a list of the ‘TWENTY THINGS YOU LOVE TO DO’,
「あなたがしたい20のこと」リストを作る

25. DON’T TRY TO CHANGE THE WORLD.
世界を変えようとするな

26. THINK OUTSIDE THE BOX
25個の枠に縛られるな。

 個人的には悪いニュースを見たがるニュースジャンキーの傾向があるので、いい「すすめ」になっています。
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2008年06月26日

丸紅経済研究所の柴田明夫氏の談

 NHKBS-1の深夜番組「今日の世界」で、先日22日のジェッダ会合の評価をしていた番組を録画していたのをようやく観かえしているところです。

 丸紅経済研究所の柴田明夫所長を解説員に迎えてインタビュー形式でやり取りしていましたが、柴田所長は以下の発言をしています。

「サウジが増産を発表しても、生産余力がなくなるわけですからそこをついて投機マネーが入るという構図」

「中国インドなどの人口大国が乗っかってきて、新たな需要が増加するとなると、落ち着くまで、ずっと高騰が続く」

「過渡期の現象といっても、…10年とかではすまないですね。長い時間軸の動きが始まっている」

「将来、3年後5年後の需給がどうなるのか、供給不安が出てくると、投機マネーが入ってくる」

「今、地球がですね、直面している二つの危機というのがあるんですけれども、一つが原油であれば、この原油安い資源が枯渇傾向にある、なくなるというんじゃなくて、いわゆる生産がピークアウトするんですね。
 もう一つは地球温暖化であります。
でこの二つの危機、もう不可逆的な動きであって止められないわけですが、できるだけそれを緩和させていくと言う方法しかなくてですね、そのためには省エネ、省資源、環境対応とか代替エネルギーの開発とか、こういうものをもう同時並行的に進めていかなければいけないわけですね。」
 コメント:このあたりは、ジェレミーレゲットの『ピーク・オイル・パニック』の本の二つの危機に合い通じる見方です。

「但し、マネーゲームじゃないか、とみるとこうなかなか進まない面もあります。
で、ここは私は、パラダイムが変わってきているんだと、こう考えますと一気に省エネ、省資源、環境対応というのを進めていくということだと思うんです。
これによって原油価格が押し上げられるのをある程度とどめていくと、こういうことしかないんじゃないですか。」

 最後に、7月のG8洞爺湖サミットでのあるべき対応を問われて、
「総論ではなくて具体的に何をするのか、というところでのリーダーシップが問われると思うんですけどね。」
と応えたところで解説は終わりました。

 ピークオイル論は深く深く入り込んでいるようです。
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2008年06月24日

裸の王様の発言

 北畑経済産業事務次官−退任間近だそうですが、もちろんこの方がバカだからこんな発言をしている、と思っているわけではありません。
 経済官僚のトップとして、こういうことを言わなければならない立場はお気の毒でありますが、批判の槍玉に挙げられるのがトップの役割でもあります。

「次官等会議後記者会見の概要」から、特徴的な今回の会見だけ引用しておきましょう。

●平成20年6月23日(月)
15:03〜15:16
於:記者会見室
(質疑応答)
【原油価格高騰】
Q: サウジアラビアのジェッタで開かれた産油国消費国閣僚会議ですが、投機資金の監視強化なども含めた声明を打ち出して、サウジも一定の増産方針を示したようですが、今回のサウジが示した対策、あるいは声明などが今後の市場にどのような影響を与えそうか、今回の会合の成果も含めてお願いいたします。

A: 大変意義のあった会合だと評価しております。最大の産油国のリーダーでありますサウジアラビアがこういう形で招集をして、主要国の閣僚が出席、イギリスは首相まで出席し、こういう会合が開かれたこと自体が、歴史的にも非常に画期的なことだったと思います。

 それから、いまご質問の中でおっしゃった共同声明、これはサウジアラビア、OPEC、IEA、IEF、この4者の共同声明ということですけれども、こういう形で共同声明が出たというのも、これは今までなかったことです。OPECは産油国側、IEAは消費国側、IEFは産油国、消費国両方入っていますけれどもフォーラムという形であった。この3つの国際的な機関に、産油国のリーダーのサウジが参画をして共同声明をまとめたということは、象徴的なことだと思います。甘利大臣が産油国と消費国は同じ船に乗っているのだという「同じ船論」をずっと言っておられたわけですけれども、そういう産油国と消費国の対話から、共同声明を出して共通の行動ができるというところまで進化をした、甘利大臣の言っておられる「同じ船論」が具体的な姿を持ってきたという意味で、非常に意味があると思います。

 原油価格にどういう影響を与えるかということですけれども、原油価格高騰の議論にはいろいろありますが、青森で現在の価格水準は異常だという認識が共有されたということでありますし、今回の共同声明でも、原油価格の高騰は世界経済に有害だと、特に最貧国にとって問題があるという認識を共有した、共通の認識ができたということが第一点です。

 それから、価格の高騰は需給の問題と投機資金の問題、この2つあるというのが我が国の主張であり、主な国もそう言っておるわけです。まず需給のほうから申し上げますと、これは中国、インド等の新興国が今後とも石油を大量に消費する、それに対して供給が必ずしも十分ではないかということが価格値上がりの大きな理由になっているわけですが、この中でサウジアラビアが産油国として率先して必要があれば1,500万バレルまで拡大をするということを表明したというのは、かつてないことだと思います。

 サウジアラビアの過去の生産の実績を調べたのですが、80年代に990万バレルまで生産を拡大した実績があるのですけれども、その5割増し以上になるわけです。世界の需給が逼迫するのであれば、サウジアラビア1カ国でもここまで増産をするという姿勢を示したというのは、中長期的な需給の問題に大きな影響を与えることだろうと思います。

(王様は言う、 OPECは増産をしないと金の卵が割れてしまう! と。)

 それから、投機資金の動きについては、JODI(ジョイント・オイル・データ・イニシアティブ)と言いますが、産油国がいろいろなデータをIEFの元で整理し発表しているわけですけれども、この中に上流、下流の能力拡大計画を盛り込むということです。

 それから、石油市場の動向、見通しや金融市場の部分についても分析をすることになっており、このJODIの機能拡大と投機資金、需給動向の分析を強化するということは、わずかな事実で価格が暴騰するという部分に対する対抗力になります。

(王様は言う、 投機筋こそが口先介入のPKOを発動しているのだ! と。)

独立記念日にアメリカ人がドライブに出るからという情報が、世界中の原油を10ドルも上げるというのは、いかにもおかしい。正確な需給のデータが出てくる、あるいは投機資金について分析が行われるということは、そういう動きに対する対抗力になり得る。投機資金の規制についても言及があり、報道されていますけれども、このJODIのデータも含めて、投機資金対策になっています。

 したがいまして、いますぐ直ちに下落するかと言われたら、これはいろいろな要因があるので、そうはならないかもしれませんが、確実に下がる方向に動いていく。個人的見解ですが、140ドルを突破して200ドルにいくとか、そういう分析はいまやもう非現実的になり、これ以上大きく上がるということは、無いのではないかと私は期待をしております。

(王様は言う、 石油バブルの崩壊は近い! と。)

むしろ、サウジの会合の結果、何カ月かかるか、二、三年かかるかわかりませんけれども、正常な方向に動くことになる。経済産業省、資源エネルギー庁はファンダメンタルズ60ドルと言っているわけですけれども、60ドルに合理的な説明がつく範囲内での地政学リスク等を勘案した価格に収斂していく。後から見れば流れを変えた画期的な会合だったということになるのではないかという意味で期待をしております。

 (裸の王様が言わないのは、"Prepare Now! Peak Oil"。)
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2008年06月23日

6/22ジェッダ産消国対話

 6/22にサウジアラビアのジェッダで産油国と先進国の石油消費国の間の対話が開かれます。甘利経産大臣も何度もそわそわと記者会見で紹介しています。
 海外の各紙の論調を調べてみました。

●ロイター通信:Some OPEC States May Lift Output At Jeddah Oil Meet
http://www.nytimes.com/reuters/business/business-jeddah-oil.html?_r=1&scp=2&sq=peak+oil&st=nyt&oref=slogin
”"The short-term policies to be discussed include the proposal that those OPEC countries that have spare capacity should boost supply, just like Saudi Arabia has announced it will do in July," a senior Gulf OPEC official told Reuters.

Looking to the longer term, the source also said Saudi Arabia would consider increasing its capacity beyond an existing goal of 12.5 million bpd by the end of next year.”
と、供給不安を打ち消すための増産と設備投資が提案されるもようです。

●NYTimes:Why Is Oil So High? Pick a View
http://www.nytimes.com/2008/06/21/business/21oil.html?ref=business
”The impact of speculation on oil prices will be at the top of the agenda in the Jidda summit, and pressure is mounting for domestic regulators to act. Congress has held at least eight hearings on energy prices this month alone, and four more are scheduled for next week.

One proposal would ban institutional investors from taking any stake in commodities, a move historians said would be rare for any global market.”
と、こちらは米国政府の公式見解とは異なり、米国内でも投機規制の声が高いとのことです。

●6/21CNN
Oil production lagging - U.S. official
http://money.cnn.com/2008/06/21/news/international/saudi_summit/index.htm
”Since 2003, he said, global demand for oil has increased because of industry in China, India and the Middle East. But from 2005 to 2007, there was very little increase in
supply.”
”But, "we spent 30 years digging ourselves into this hole," he said. "It won't be solved soon."

He said so far, he has not seen a "magic bullet" to solve the problem of high oil prices. But Bodman said what he'd like to see is an increase in the oil inventory, saying more inventory and capacity are needed.”
 ポドマンエネルギー長官の発言はまさにピークオイルの一部です。

●6/10アルジャジーラ:Asia markets fall on oil fears
http://english.aljazeera.net/news/asia-pacific/2008/06/2008614233552860465.html
 ここの最後の一文にだけ"peak oil"が出てきます。
”Still, concerns over long-term supplies and declining output from producers outside Opec have helped to lift the oil price.

Ghanem said on Sunday that oil was getting more difficult and costly to produce and that global supplies were nearing their peak.

"The easy, cheap oil is over," he said. "Peak oil is looming."”
 現在の議論の中にようやく、ピークオイルの位置づけも現れてきはじめているようです。
ガーネム氏はリビア国営石油会社のトップです。続きを読む
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2008年06月21日

本日の甘利大臣発言録その7

 甘利経済産業大臣の閣議後大臣記者会見の概要
http://www.meti.go.jp/speeches/index.html
 から、最近の発言を逆順に掲載しておきます。

 ピークオイル問題を公式の場で発言するのはいつになるのでしょうか。

●平成20年6月20日(金)
9:47〜10:05
於:記者会見室
 私からは3件の報告があります。
 まず、出張についてです。明日まで国会でありますので、国会の了解が得られれば、明日からサウジアラビア王国、それからクウェート国、そしてブラジル連邦共和国を訪問します。
 サウジアラビアでは、ご案内のとおりジェッタで開催をされる石油産消国閣僚会合に出席をしまして、現下の油価高騰問題をめぐりまして、産消間で率直な議論が行われるということであります。青森でのエネルギー大臣会合の議論も踏まえまして、積極的に議論に貢献したいと思っております。
 クウェート国では、首長や関係閣僚ほかとの会談を調整中であります。実現をした暁には、エネルギーを中心としつつ、幅広い分野での経済関係の強化について意見交換を行いたいと考えております。
 ブラジルでは、日系移民百周年の特別な機会をとらえまして、貿易投資促進委員会の設置、これはMOUに署名をする予定など、両国企業のビジネス機会拡大を後押しするとともに、バイオエタノール・ワーキンググループの開催など、エネルギー資源分野での協力を強化し、成果を出したいと思っております。
(質疑応答)
【石油産消国閣僚会合】
Q: 22日に予定されている石油の産油国、消費国の閣僚会合ですけれども、大臣としては、例えば産油国からどういう約束、あるいはコミットメントを引き出せれば、この会合を成功と見るのですか。

A: 一番大きな点は、設備投資を行うということ。増産をするキャパを上げていく、生産する能力を高めていくための投資が行われるということが一番いいと思っております。

Q: まだ調整中ということですが、バイ会談の設定とかはいかがでしょうか。

A: バイ会談はナイミ大臣をはじめ、主要なところとしたいと思って調整中です。

Q: 日本としてはどういった主張を展開されたいとお考えですか。

A: 原油高、これは異常な高騰ですし、それは少なくとも先般のG8+3のエネルギー大臣の間では、認識は共有されました。そして、産油国側でも、このままでは世界経済全体に与える影響が極めてマイナスに働くという認識を持つ国も出てきていると思います。

 そこで、この油価高騰の原因をしっかり分析、今回はIEA等、国際機関も入っております。彼らの分析も見解も発表されると思います。そうした分析に従って、対処策がどこまでできるかということにかかっていると思います。もちろんサウジが20万BDの増産を正式に発表しました。ただ、いずれにしてもマーケットが何を指標として、油価を決定するかというところをしっかり分析して、それに合った対処ができるということが大事だと思います。ファンダメンタルズの改善でありますから、私自身、消費国、産油国を通じて、できる投資を行うということが効果的だと思います。つまり、上流投資と下流投資、下流投資はもちろん精製能力もあります。アメリカは精製能力がハリケーン等で大分棄損したままということですから、下流投資も大事ですが、同時に下流投資は省エネ、代エネ投資が大事だと思います。需要に供給がきちんと追いついていくということを将来にわたって見通せるということが一番いいのだと思います。

Q: 油価高騰の件で、この間のエネルギー白書でも投機資金が一つ要因として挙げられているわけですけれども、この間のG8財務相会合では、IMFに分析を進めてもらうことを歓迎するということで、逆に言えば、分析の話は先のほうの話になったのですけれども、そうした中で今回の閣僚会合で投機資金の話というのはどこまで深められるのでしょうか。

A: IEAに対しまして日本が拠出をして、投機資金と市場との関係の分析をしてもらっております。そういう中身も田中事務局長から発表されるのだと思います。

 アメリカ自身が、一括りでファンドを位置づけることは危険だと思うけれども、しかし、投機をあおるような行動、市場を攪乱するようなことについては、強い警告を発していますから、適正な投資がファンドによって行われるということを妨害しないように、市場攪乱要因を取り除いていくということが、どういうメッセージでできるのか、その種の発言も当然出席者からはあろうと思います。

 産油国が、投機資金の影響であって、我々の努力の外にあるということをおっしゃっていますが、投機資金がそっちに向かうような状況を極力なくすという環境整備は、産油国にできるわけです。つまり産消対話でできることは、将来にわたってタイトにならない、使うほうを減らすような技術開発投資をしていく、それから必要に応じて増産できる設備能力を持つ、この両方のメッセージが出せれば、当然マーケットは沈静化してきます。将来にわたって上がらないものを高値づけすれば損をしますから、そういう冷静な行動を促すような環境整備をしていきたいと思います。

【東シナ海における資源開発問題】
Q: 東シナ海のガス田なのですけれども、この前も伺いましたが、まずは合意した2カ所について、いつ実際に動き出すのか、大臣としていつごろまでにしっかり動き出させたいと考えていらっしゃるのか、また残る海域の部分、その辺りの協議の見通し、その2点伺いたいと思います。

A: 2カ所あります。白樺のところは、向こう側が既に事実として開発に着手しているところに日本側が出資をするということですから、これは民間の体制が整って、交渉が始まれば進んでいくのだと思います。この上の北部地域、そこの点は条約を作って、それに基づくいわば特別法のようなもので対応していくことになります。そうした環境が整い次第、あるいはそれが整うのと並行して、両者共同による詳細な調査ということになると思います。その上で、具体的な民間法人のスキームを作っていくということになるかと思います。

 いつまでにということは、なかなか難しいと思います。いずれにしても、両国で条約を結んで、それに基づいて特別法のようなものを作ってやることになると思いますから、いずれにしても政府や国会の手続が必要になるのではないかと思います。

Q: この特別法というのは、どういったことを定める法律のイメージなのでしょうか。

A: 中国法でも日本法でもない、既存の法律でないもので、両者が共同でやる仕組みを、条約及び法律の枠組みで作るという意味です。

Q: 今回、共同開発に参加する企業をこれから検討されていかれると思うのですけれども、既に試掘権を設定している帝国石油、あるいは新日本石油の存在がありますけれども、こういったところが開発の有力候補になっていくのでしょうか。

A: そうでしょう。大変に意欲を示されておられますから。やりたいところの中から、技術的にも信頼に置けるところが担当するということになりますから、そういうことになっていくのではないでしょうか。全く他をはじいているということではありません。

【石油産消国閣僚会合】
Q: 22日の件ですけれども、産油国から安定的な供給のための投資などがあればということなのですけれども、日本としては、例えばそういう面で技術協力など、どういう協力ができるか、何か考えていることはありますか。

A: いろいろなことはあると思います。我々よりお金は十分に持っているわけですから、投資資金は潤沢にある。あとは、技術的な問題で協力する部分がどこにあるかでしょう。いろいろそういう話があれば、我が国にできることは最大限させてもらいたいと思います。

つづく
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アクターズの現状認識はこんなところでしょうか?

Actors
という、2次元マトリックスの現状認識の図をまとめてみました。

「アクター」といっても役者やのー、という意味で使っているのではありません。交渉などにおける立場をカテゴリー化したものです。
左端に考える主体が、右上に客体、相手方が位置しています。
 右下に下がる黄色に塗られたコラムには、ピークオイル論に絡めた現状認識を書いています。
 各主体の本音を書いてみれば、この石油価格高騰の中で大喜びしているのは居るとしてもせいぜい投機家くらいでしょうから、悪口ばかりとなっています。
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2008年06月19日

自治体議会向け請願書

 請願書を通じて自治体の議員さんへの働きかけ、というのを2年前に企画してて以来、そのまほったらかしになっていました。

 トヨタの渡辺社長から「我々の見方では、石油生産は近い将来にピークを打つ。」発言が出てくる状況にあって、すでに泥縄の、出し遅れ状態になりつつあるような気もしますが・・・

 住んでいる愛媛県松山市の松山市議会に以下の請願書を提出してきました。
−−−
                    2008年6月18日
松山市議会
議長 砂野 哲彦 殿
                   松山ピークオイル問題を考える会
                   代表  SGW  印
      
                   紹介議員 


    石油の更なる高騰や経済危機を招くピークオイル問題に関する
    松山市の緊急事態対処計画を策定するよう求める請願

請願の趣旨説明
 近いうちに世界の原油産出量が山を越して減り始め、石油価格高騰が天井知らずとなり、供給も不安定化するという懸念「ピークオイル」論が欧米のマスメディア等で注目を集めています。(本「ピーク・オイル・パニック」「地球最後のオイルショック」「石油ピークが来た」など)
ニュージーランドのクラーク首相は2006年にすでに、現在のガソリン価格の高騰は「すでに生産ピークに達するか、それとも、かなり近いところにいるからだ」と発言しています。実際に2005年から原油価格の高騰にも関わらず世界の在来原油の生産量は横ばい(微減)となっていますが、後になって実績を見ることでしか、ピークオイルによるものかどうかを判断できません。

 これに対し2006年頃から、北米ではサンフランシスコ市議会やポートランド市などの25市/州/地域が「ピークオイルに対応し備える」計画を準備しています。(参考:Local Government Responses to Peak Oil, U.S. and Canada  http://postcarboncities.net/peakoilresponses )

 昨今の資源リサイクルにおける故紙価格、アルミ価格の急騰を始め、市が行うさまざまな事業はすでに、原油価格の高騰による悪影響を受けています。
仮に今回の原油価格高騰が単なる石油バブルであり、近いうちにバブルが破裂して急落するのであればまだましなのですが、そうではなかった場合つまり終りのない石油ショックが起こる場合に備えることはとても重要です。

請願事項

 市議会は以下の3項目を実行するよう松山市に求めて下さい。

 1.松山市が現在抱えている行政運営や公共投資において想定されていた「正常な原油価格」の範囲を明らかにすること。

 2.その「正常な原油価格」の想定範囲を超えた場合に、暫定的に容認する「待機期間」を明らかにすること。

3.その「待機期間」を過ぎた場合に発動させるための、ピークオイル問題への緊急事態対処計画を松山市が早急に策定すること。
−−−

 紹介議員には、市民派の一人会派(フィフティネット)武井多佳子議員さんのところにほとんど飛び込みのような形でお願いに上がりました。
 議論をちゃんと進めるためにも、他の議員さんのところにきちんと回って説明に上がるように促されたのですが、正直言って初見の人に、ピークオイルでこうなりますああなりますと説明するというのはしゃべるのが辛くて泣き出してしまいそうだ、と鬱々と感じてお断りしました。
 ふう〜。続きを読む
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2008年06月18日

ロイターエネルギーサミットで出席者は語る

 ロイター配信の記事で
What they said on hot energy topics エネルギーの熱い話題について語ったこと
http://www.reuters.com/article/WealthManagement08/idUSL0211964420080610
という記事がありました。全編発言の引用なので、部分的に紹介するのもやりにくいのですが。
トピックスは3つ。

1.ピークオイル論
(ピークオイル:世界の石油生産量が頂点近くにあり、その後大幅に減少するという概念)

2.エネルギー価格予測

3.CARBON CAPTURE AND STORAGE (CCS)
炭素の回収と貯留(CCS)
地球温暖化問題の対策としてのCCSプロセスについて

となっています。

 1.を全文紹介しておきます。
−−−
OPEC事務総長
「現在も見通せる将来にも、市場での供給面の不足はないと確信している。」続きを読む
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2008年06月16日

Oil Watch Monthly 08年6月号より

 表記の記事(The Oil Drumに紹介されています)から関連のグラフをいくつか、なるべく縦軸がデフォルメされないように抜き出してから並べてみました。
 内訳の中でも、バイオエタノールはまだ一番少ない品種(バイオ燃料)の一部ですから、その状態ですでに食料とのバッティングを起こしているのであれば、代替品として使われることは非常に難しそうです。
 在来原油がすでに下り坂になっていること、そしてオールリキッドも必死に拡大を続けているにも関わらず、OPEC諸国や非OPEC諸国の年次の変動をカバーするまでに増えてはいないといわざるを得ません。

 おりしも、サウジアラビアの王様が、さらに20万バーレルをなんとか増産しましょう、と国連のバンキムン事務総長との会合で発言しました。
Independent:Saudi King: 'We will pump more oil'
http://www.independent.co.uk/news/world/middle-east/saudi-king-we-will-pump-more-oil-847830.html

 さて、石油価格は下がるかな?日産20万バーレルってグラフの縦軸の中でどんだけ〜?。 答え:一目盛りの1/10ですね。
posted by おぐおぐ at 22:39 | TrackBack(0) | 哲学(時代認識/エネルギー論) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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