2006年05月23日

ちょっと早すぎ?なピークオイル懐疑派論

数日間外出して、インターネットアクセスもできなくなると思いますので、少し違う視点からのコメントを戴けるようにということで一件立てておきます。コメントをどうぞ。

ピーク・オイル説が間違っている可能性をいくつか考えてみましょう。
反論として思いつきそうなのをとりあえず。

ケース1.
非在来のガス、海底や永久凍土下のメタンハイドレートは沢山資源があり、ピーク・ガスをはるか彼方の未来に押しやってくれるため、石油からガスへの乗り換えが可能であると考える。…技術ブレイクスルー路線により供給側制約が先延ばしされるもの。

ケース2.
旧ソ連の崩壊時の例のように−需要が柔軟に伸び縮みするものであることが明らかとなるだろう。ソ連邦崩壊という社会変動があっただけで、CO2排出量にして3割ほども消費が下がった。それでもじゃあそれでどれだけの人が死亡したというのか。
実際にある程度以上の価格ゾーンに入った場合に、社会の側のシステムが変わり、需要がサッと減少することで、再び需給がバランスするのだろう。
…経済学の仕組みにより需要が移動し制約がなくなるもの。案ずるより産むが易し、危機というのは頭の中の固定観念にとっての危機だったのだ論。
(しかしこれは、ある意味実際に起ったピークオイル後のソフトランディングシナリオそのものといえなくもないので、ピークオイルそのものに対する反論には入らないかもしれません。)

ケース3.
現在の引き続く原油上昇傾向は、単なるOPECと石油メジャーのカルテルが成功裏に動き出したことの結果、そう見えているというだけのこと。実際にはサウジは情報を公開しないだけで埋蔵量は実際に増えていた。…(2030年のピークオイル説)

ケース4.
同3で、ピークオイル説そのものすら業界自らが流した、温暖化対策への着手を遅らせるための陰謀なのかもしれない。だって京都議定書のできた97年の次の年98年から議論が出ているじゃないか…陰謀説

ケース5.
実は石油は再生型の資源であり、深い地中から絶えず上がっていて、旧い油田も何年か放っておくとまた出てきはじめる(石油深層生成説)。
…再生可能資源としてのフロー供給量の限界へと問題の質が変わる?
(追記:http://www.engy-sqr.com/member_discusion/document/sekiyu-mukisetsu051001.htmここに説の紹介があります。)
−−− 
ケースの追加もありましたらよろしく。

後日記:
ケース6.
この場合も想定すべきでした。
日本(やアメリカの)原発ロビーが、原発推進のための口実としてピークオイル論を作った。…陰謀論
(経済産業省系の研究会ページに、原子力学会OBと学生の対話の企画の中で、オイルピーク論を毎回語っている紹介がありました、ので。
討論と対話を公開
http://www.engy-sqr.com/member_discusion/index.htm
●コメントby SGW 2006-05-31 08:47:54
「各ケースについての今の立場」を考えてみました。

ケース1.
 正直言って、未来は予測できない。メタンハイドレートはどんな採掘方法が考えられるのかに依存するので、実際にはまだ資源とは呼べないものだというのが大きな論点。

ケース2.
 ソフトランディングになればいいなあ。でも、実際には購買力のない途上国へしわ寄せをしていくことが考えられるので、ソフトなのは一部の国の人にとってだけだろう。

ケース3.
 2030年ピークオイル説は危機がいずれ来るので対応戦略が必要、という点で余り大きな違いはない。(違いがあるとすれば、日本が人口減少社会の真っ只中に居て、経済成長の含意が大きく変わっていることくらいだろう。遅くなる方が鉱工業の生産量自体をどれだけ減らしていこうという計画は立てやすい。)
温暖化対策になるかという視点では、遅くなればなるほど困るが、それも石油の高値安定化という結論が早急には覆らないのなら許容範囲。

ケース4.
 陰謀論には組みしない。

ケース5.
 石油深層生成説により、問題の質が「再生可能資源としてのフロー供給量の限界」へと変わるなら、これはピークオイルの短期的なシナリオを別に覆すものではない。長期的には違いはでてくるだろうが。

ケース6.
 まあ、そんな能力は彼らにはない。
posted by おぐおぐ at 05:50 | TrackBack(0) | 楽観論・懐疑派 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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