2007年01月08日

ん!:ニュース短信その4

この記事の中で、短いニュースを蓄積していきます。

この記事の表題一覧。
・欧州の経済も変調
・CERAの新しい?報告書の話
・東京方面へ出かけます
・インドネシアからの次期LNG契約に黄信号か?
・「石油と食料:急浮上してきた安全保障問題」
・輸送用に天然ガスハイドレート(NGH)を08年事業化
・米エネルギー情報局(EIA)、脱石油ケースを想定の範囲内に?
・JanJanにもったいない学会の記事
・米国経済についてのコラムニストの警告
・雑記
・5カ国エネルギー大臣会合
・米メキシコ湾岸の海底石油採掘法通過
・有機農業推進法成立
・経済産業大臣会見で資源外交について
・十市さんとBBSでお話キャー
・イランは2015年に石油輸入国に転落
・米国の経営者団体、2030年に石油依存度半減を政府に求める
・日本語で紹介しているブログがまたありました。
・キッシンジャーもピークオイル時代を語る?
ん!:ニュース短信その5 へ続く

   −−−   −−−

●キッシンジャーもピークオイル時代を語る?
ブログ:ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報 でテレビインタビューが紹介されていました。
キッシンジャー博士2007年予測・裏読み
 単に時流に乗っているのでしょう、裏読みのしすぎは身体によくないと思います。

つづく●オイル・エージの終焉より
「あなたは石油供給が途絶えても生き延びられますか?」
http://blogs.yahoo.co.jp/lifeafteroilcrash/43679955.html
この記事ではシアトルの市民グループについての記事の翻訳をしていました。

●米国の経営者団体、2030年に石油依存度半減を政府に求める
12/13の古い記事ですが紹介を。
Securing America's Future Energyという米国の石油ユーザー企業による団体が、現政権の石油輸入依存度低減という政策では足りない、石油依存度そのものを半減するように、という要望を出していることが、NYタイムズやWSJ、FTの記事、CNNやFOXニュースの番組となっています。
CNNもFOXも途中で映像が途切れていますが、CNNではOil Shockwaveシナリオを作ったシンクタンクのことを紹介していますね。
 とはいえ2030年に半分残っていると考えているのは甘いのでは?

●イランは2015年に石油輸入国に転落
読売新聞よりイランの石油輸出急減、2015年にはゼロに…米大学
 実際には生産が、ではなく輸出がゼロになるということで、自国内の消費の急増を前提とすればの想定ということのようです。
西側諸国がエネルギー対策だ温暖化対策だといって原発を増やすつもりなら、どうしてイランが同じ行動の核開発をしてもいけないと言えるんだ、という議論になるでしょうね。
(研究の背景には、イランが核開発にこだわる限りは石油投資が行われなくなり石油販売が出来なくなりますよ、という脅しの意味も持っているようです。)

●十市さんとBBSでお話
 BBS百花斉放というところでピークオイル論について質問をぶつけてみました。さて、これから議論が深まるでしょうか。

●経済産業大臣会見で資源外交について
http://www.meti.go.jp/speeches/data_ed/ed061226j.html
”A: まず、消費国は手をこまねいていてはいけないということで、買う側も団結をしてメッセージに説得力を持たせようとすることが大事です。それから資源開発、資源獲得にどう政府がかかわっていくかということをもう一度見つめなければならないと思っています。ある時期に資源開発、資源調達は民の仕事で政府が手を引いていくような時期がありました。石油公団の解体でありますけれども、資源国による資源の国家管理化が進んでいき、それから、投資に関する環境が不透明になっていく中で、各国は連携をして投資促進のための環境整備を行い、産消対話をもっと強力に進めていくということです。資源外交を積極的に行うことと、政府系の資源開発にかかわる機関、例えばJOGMECでの発言力、資源開発にかかわる力を増やしていくために、出資比率の改善も認めてもらいました。石油公団とJOGMECを比べて、情報収集能力というか情報発信能力、つまり単に資源開発案件にどう金融的な面での補完をしていくかという以外の部分が石油公団から変わった時点で人材も、あるいはそのような仕組みも喪失をしてしまっているのではないかという反省があります。そこを担うのはJOGMECなのか、何なのかは別として、どのようにしてもう少し資源獲得に力を持たせていくかとは、課題なのだと思っています。民間が主体ですが、民間任せではうまくいかず、それをバックアップしていく強い国の意思は必要だと思っています。”

●有機農業推進法成立
 もう旧聞に属することなんでしょうが、知りませんでした。民主党の参議院議員ツルネン・マルティ氏のホームページを訪問すると、彼が事務局長をやっている「有機農業推進議員連盟」が進めてきた有機農業推進法がなんとまあこの12月8日に成立したとのことです。
 この議員連盟では今年の5月の連休にキューバ視察団を出して有機農業を見て回ったということでした。
 できた法案の中身の評価をしようと思うほど首を突っ込むつもりもないんですが、ほーお、という(正直意外な)動きですね。

農を変えたい!全国運動
 運動団体としてはここいらが中心だったんでしょうか?

●米メキシコ湾岸の海底石油採掘法通過
12月9日の話
Congress sends oil drilling legislation to President Bush
環境破壊の懸念を振り切って、新たな海底油田の開発を進めるという決定が下されました。

●5カ国エネルギー大臣会合
出席前の甘利経済産業大臣の記者会見より
 ”3点目の私からの報告は5カ国エネルギー大臣会合への出席、そして中国要人との会談です。
 明日、北京において日本、中国、インド、米国、韓国の主要エネルギー消費5カ国の閣僚クラスを集めた会議が開催されます。国会の状況が許され次第、直ちに中国の北京に向かうことにしています。この参加5カ国のエネルギー消費を合わせると、世界の半分を占めています。これらの5閣僚が集まってエネルギー安全保障、安定供給の確保、投資の促進、緊急時対応の強化、省エネルギーの推進、エネルギー源の多様化等、幅広く議論を行うのは極めて有意義だと思います。日本はエネルギー大国ですから、私もその政策基本法をつくった当事者ですから、積極的に議論に参画していくつもりです。
 また、17日、日曜日にこの会議の主催者である中国の馬凱国家発展改革委員、それから王旭東情報産業部長との会談を行う予定です。エネルギー・環境、経済・産業政策、情報通信等、幅広い分野において、率直かつ建設的な意見交換を行いたいと思います。 ”(追加の記者からの質問「IEA次期事務局長」「5カ国会議での中国インドへの日本からの要請」「OPEC減産決定について」と答弁もあります)

・19日、出席後の大臣報告はこちら

●いろいろありますので短信の中でも雑記ということで。

・ハインバーグのThe Oil Depletion Protocol:A Plan to Avert Oil Wars, Terrorism and Economic Collapseが手に入りました。

・インドネシアのアチェ州で元独立派の州知事候補が当選。
 (インド洋大津波で有名になりましたが、日本向けLNGの一大基地です。)http://www.nikkei.co.jp/news/main/20061229AT2M2901R29122006.html
 凄惨な独立弾圧=資源戦争の地が今度は変わるんでしょうか。

・OPECは加盟各国の一層の減産を12日の会合で決定。

・アメリカの民主党上院議員が一人入院で、上院は共和党支配のままとなるか? そうはなりませんでした。

・イランへの制裁決議はイスラエル首相の核保有自認発言で思わぬ展開に?

・14日、IEAの新事務局長に日本人(田中伸男氏)が選ばれた。アジア地域出身がなるのは初のこと。来年9月に就任。


●経済大波乱の兆し(Economic Storm Signals)
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2006/12/post_839e.html#more
というのが「暗いニュースリンク」にありました。でもピークオイルを先送りするという点では明るいニュースでしょう。
 さて、このブッシュをよく滅多切りにし続けてきたNYTimes紙のコラムニストの本職は何でしたっけ?

●JanJanにもったいない学会の記事
インターネット新聞JanJanに、今日記事を掲載してもらいました。

石油ピークへの警鐘鳴らす「もったいない学会」
http://www.janjan.jp/living/0612/0612096182/1.php

 警鐘鳴らす、とはまさに”Ja-n Ja-n”、いい表題をつけてもらいました。

 石井先生の講演の短縮版(30分→5分)もYoutubeへアップしてその動画にリンクをはったつもりが、編集部の判断か?スライドにリンクされています。
http://www.youtube.com/watch?v=0ExKVbU7pzQ
こちらからご覧ください。

 気が付くと今日は京都COP3会議の最終日でもあった12月11日。 1997年からは丸9年が過ぎています、京都議定書の第一約束期間に入るまでのこれからの1年間で世界はどんな風に変わっているでしょうか。

●米エネルギー情報部(EIA)、脱石油ケースを想定の範囲内に?
New EIA Outlook Reflects Energy Market Shift towards Nuclear, Biofuels, Coal-to-Liquids, and Accelerated Efficiency Improvements
http://www.eia.doe.gov/neic/press/press277.html
 今度出る"Annual Energy Outlook 2007"の中で、各種代替エネルギーへのシフトを強調するとのこと。
んー、EEREのレポートには
EIA: U.S. to Shift Away from Petroleum, Toward Coal by 2030
http://www.eere.energy.gov/news/enn.cfm#energy
とあったのでパッと書きましたが、がさネタかしらん。
 予測の数値を見ると2006年版の2030年のシェアとほとんど変わっていない予測のようです。

●輸送用に天然ガスハイドレート(NGH)を08年事業化
 独立した記事にしました。

●枝廣淳子さんの環境メールニュースに、
アース・ポリシー研究所「石油と食料:急浮上してきた安全保障問題」の翻訳があります。レスターブラウンが新たに作った研究所の1年半前の記事ですが。

●インドネシアからの次期LNG契約に黄信号か?
ヤフーニュースに2件関連記事がありました。
 国内需要が回復してきているため国内で優先して活用したいインドネシア側と、安定供給を求める日本側の期待のずれのようなものが見受けられます。単にWTOの行き詰まりをバイパスするためと思われていたFTA(二国間自由貿易協定)もこうなってくると別の力学が働きだしているようです。
11/29EPA締結 インドネシアとの合意…LNG安定確保が狙い
”合意内容には、将来インドネシアがLNG輸出を規制する際に、日本に早期に通報することや、長期契約に影響を与えないようにすることなどが盛り込まれ、日本側としては「成果があった」(経済産業省幹部)と受け止めている。
 日本はインドネシアからLNGの総輸入量の24%を輸入している。だが、インドネシア国内での需要増加と生産量の落ち込みで、インドネシアと10〜15年間の長期輸入契約を結んでいる電力、ガス会社は、近年では契約量を下回る量しか輸入できていない。年間1200万トン規模の輸入契約が2010、11年に一斉に更改時期を迎えることもあり、一方的に大幅削減される事態をどうやって避けるかが日本側の課題になっていた。”


11/27【インドネシア】副大統領、日本向けLNG量は来年決断
 ”ユスフ副大統領は24日、来年1月に向こう10年のガス国内消費と生産見通しが完成するとして、日本への液化天然ガス(LNG)輸出量を2010年以降に削減するかどうかを決定すると明らかにした。・・・
 国営石油プルタミナのアリ社長は先ごろ、2010〜11年に輸出契約期限を迎える日本とのLNG契約について、3分の2以上を削減する必要があると述べていた。また、エネルギー鉱物資源省では10年に契約期限を迎える分からほぼ半減となる600万トンに削減されることが決定しているとの指摘も出ていた。”

 参考HP
経済産業省 経済連携(FTA/EPA)の推進について

 インドネシアの天然ガス&石油のピーク問題については、mattmickyさんのブログ『バイオマス燃料情報局』のTerminal Declineシリーズで特集、紹介しています。
#105 Terminal Decline (9)
#106 Terminal Decline (10)
#111 Terminal Decline (11)
#112 Terminal Decline (12)
#113 Terminal Decline (13)
#114 Terminal Decline (14)
他にもありますのでハバートのピークのカテゴリーの中をお探しください。

●CERAの新しい?報告書の話です。
liedoor PJニュースより石油はあと25年枯渇しない?
?と疑問を呈する内容になっていますね。

後日記:
ブログ「オイルエージの終焉」より石油は本当に今後25年間枯渇することはないのか?

●なんだか経済ウォッチングの話が多くなってきましたが
ブログ『政治を正しく議論する方法』より
ヨーロッパのデフレ
http://hiromorita.exblog.jp/4715635
という記事がありました。欧州の経済も変調しているということです。
世界的な不況の要因がいろいろあるので結構それで当面は石油消費を抑えることができて、ピークオイルに関わる現象が水面下にもぐってしまうこともありそうです。

「またまた石油価格が上がったのはこの長引く不況でいよいよ企業がつぶれかかっているために値段を上げたのさ」てなトンデモな説明も受け入れられてしまう、そんな効果が、長引く不況にはありそうです。

●コメントby mattmicky 2006-12-04 22:34:05
ご紹介どうも。
日本への天然ガス供給については、
・インドネシア
・オーストラリア
・樺太
・カタール
・マレーシア
この5地域を全部合わせて考える必要がありそうです。もっとも、インドネシアの影響が大きいのはほぼ間違いないとは思っています。
あと、需要側の競合先としての台中韓も考えに入れる必要があります。
というわけで、JOGMECに資料請求したところです。読み物が増えました。

●コメントby SGW 2006-12-06 07:48:56
mattmickyさん、
天然ガス(LNG)の需要国の競合先には米国が入ってくる可能性はないんですか。LNGがレスキューにやってくる、てな記事を見ますが。

●コメントby mattmicky 2006-12-06 11:20:26
おっと失礼しました。その通りです。あり得ますよぉ〜♪
EnergyBulletinを読んでいるとカナダも生産頭打ちの気配ありなので、タールサンド開発のために豪からLNGを輸入...なんてね。
2010年代は激しい生存競争になりそうですね。

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posted by おぐおぐ at 09:08 | TrackBack(0) | ん!ニュース短信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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