2007年03月08日

2014年の自然エネルギー目標はとても低い

今日が締め切りでしたので、「RPS法小委員会報告書(案)に対する意見」を以下のように送りました。

to: rps-mail@meti.go.jp氏名  ## ##
連絡先 ####@###.##.##

本件への意見

1.2014年1.64%というのは目標値が低すぎる。
 ピークオイル問題に対処するためには、2020年の20%目標は最低限必要な数値目標と思われる。

理由:
 ここ2年間ほどの石油価格高騰現象は、従来の石油ショック的な短期的暫定的な需給要因によるのではなく、石油時代前期の終り、ピークオイル問題によるのではないかという懸念と論議が欧米では高まりつつあります。
早期ピーク説の中では2010年までにこの生産量ピークが来て、価格の天井知らずの高騰と供給不安、つまり終りのない石油ショックが起こることが想定されています。
 フランス政府は「早ければ石油ピークは2013年まで」という認識を示していますし、ニュージーランド首相は「間近か、すでに起こりつつある」という認識で、米国でもDOEによるハーシュレポートやDODによる米軍へのリスク評価レポートなど、対応策の検討がすでに出されています。市レベルでの緊急対応計画策定も米国の各自治体で作られはじめています。

 米国エネルギー省が作成したハーシュレポートによれば、ピークオイル問題が現実化する20年前から大きな(マンハッタン計画規模の)新エネルギー導入プロジェクトを実施しはじめなければ、ピークオイル問題の悪影響をなしにすることはできません。
(参考:「ハーシュのクサビ」
http://www.janjanblog.jp/user/stopglobalwarming/forum2/2569.html
「ピーク緩和策の経済への影響−ハーシュレポート2 by『南十字星通信』」
http://www.janjanblog.jp/user/stopglobalwarming/forum2/2831.html

 再生可能エネルギーはこの新エネルギー導入の中でもっとも期待が持てるものであるが、このような低い目標値であると、いわゆるRPS法は実質的には再生可能エネルギーの導入の足を引っ張る悪法となりつつあります。

 欧州全域では風力発電容量の成長は現在も年率20%を維持しているので同様の急成長が日本国内でも可能であると想定すれば、2010年の1.35%から4年掛けて20%程度容量が増加というのは遅すぎます。
 数値目標が低いから成長しない、となるのはピークオイル問題を前にして、愚の骨頂です。
 2020年20%目標を掲げる欧州や2025年25%目標を掲げる米国の先進各州にならって、野心的な長期目標を掲げ、それに向けてステップアップする形で高い次期数値目標を掲げるべきです。


2.波力、潮力エネルギーなど新ジャンルの再生可能エネルギーの推進のために、分野別目標へ移行させるべき。

 自然エネルギー全体の数値目標を分野別にブレークダウンし、太陽光発電では何千kWを導入させる、波力発電で得られたエネルギーは何万kW導入させる、という形で種類別の導入目標を立てれば、同じ業界内の競争は加速させつつ、全ての分野で再生可能エネルギー導入を推進することが可能です。

理由:
 ポルトガル沖やスコットランド沖の波力ファームの実証研究などの具合を観るに、第二の欧州風力発電産業として、波力・潮力発電機器製造業が立ち上がることが想定されるが、日本政府にはこれらを推進するための産業政策がないため、置いてきぼりを食らってしまう。

 現在の技術では実用化までいたっていないが、日本にとっては資源としてのポテンシャルが大きな海洋系の波力、潮力のエネルギーを実用化する上でRPS法は全く役に立っていません。

 太陽光発電については(1)太陽光発電の推進のための措置で書かれているが、どうして種類別の推進目標を立てないのか。
 自然エネルギー全体の数値目標を直ちにブレークダウンし、太陽光発電では何千kWを導入させる、波力発電で得られたエネルギーは何万kW導入させる、という形で種類別の導入目標を立てればわけの分からない倍率を掛けるという意味のない制度は必要ない上、未開拓な分野の開発にも加速を掛けることができる。
 さもなければ、分野ごとに各再生可能エネルギーの推進の見込みをヒアリングしているのはなんのためか、各種の新エネルギーの分野別見込みを作ったのはなんのためか。「すべての」再生可能エネルギーの導入を推進することもRPS法の目的に入れるべきである。
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やーれやれ。
posted by おぐおぐ at 13:06 | TrackBack(0) | 供給側対策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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