2007年11月10日

ん!:ニュース短信その6

 この記事の中で、短いニュースを蓄積していきます。

この記事の表題一覧。
・天木直人氏のブログで「石油 もう一つの危機」(石井彰著 日経BP社)の紹介をしています
・クルーグマンの『実に恐ろしい事態』
・新日石:イラン原油の円建て決済、9月積み分から導入
・豪クイーンズランド州の石油ショック評価報告書
・全日空と日航、不採算路線の廃止加速
・共同通信が「巨大油田が高齢化」記事
・ブログ「化学業界の話題」より
・今やみんながピーク論者だ−シュレジンジャー
・グリーンスパン前FRB議長のイラク戦争と石油のリンク
・ノルウェーのスタットオイル社長、非OPEC諸国の2011-12年石油ピークを予測
・豪ABC放送の『Peak Oil?』(2006年)をNHKBS1で放送
・各種の物価高騰話がテレビで話題になっています
・第2回新エネルギー世界展示会
・石炭ピーク研究のEWGは年率7%の石油減耗を予測
・NYMEX原油先物期近物は93ドル台、期先物は80ドル台に
・ひさびさに他ブログの表題リンクを追加しました
・ブログ意見集:原油の高騰で得しているのは誰?
・「原油高騰」をキーワードにしたブログ数の推移

ん!:ニュース短信その7 へ続く

   −−−
●「原油高騰」をキーワードにしたブログ数の推移

 過去90日間に書かれた、原油高騰を含む日本語のブログ記事
テクノラティ グラフ: キーワード「原油高騰」に関するグラフ
このグラフをブログに貼ろう!

つづく●ブログ意見集:原油の高騰で得しているのは誰?
http://blog.blog-headline.jp/themes/0012/000084/
ブログ意見の読み比べ評価という仕組みは面白いですね。テーマ毎に関心のあるブログ記事を投票で選ぶことができます。

●ひさびさに他ブログの表題リンクを追加しました
 Dr.Kさんの「Dr.K ピークオイル考」は、10月12日の登場以来、ピークオイルのテーマで31件も立て続けにアップして「輸出ピーク」などの刺激的な話題を紹介しています。それをトップページの左下の延々と長いリンクリストの一番下に掲載しました。『南十字星通信』、『持続可能な社会を目指して』に加えての3件目となります。

●NYMEX原油先物の期近物は93ドル台、期先物は80ドル台に
 つい数日前まで2015年12月物は70ドル台前半でしたが、あっという間に期近物の高騰に追いついてしまいました。11月からは約束されたOPEC増産が実際に始まるのか、を横目でにらみながら、いつ1バーレル100ドル台に乗るのかを焦点に一進一退の上下動が続くのではないでしょうか、なーんちゃって。
でも、明日どーんと100ドル台に乗っていても不思議とは思いません。

●石炭ピーク研究で有名になったEWGは年率7%の石油減耗を予測
要約
本文
石油のピークは2006年としています。主にOPEC諸国の埋蔵量がIEAの予測よりも大幅に少ない、と見ています。
石油メジャーは現在シェアが低く油田をあまり保有していないこと、生産増加の気配もないことが見て取れます。(実際には精製で稼ぐのでしょうが。)
Oilmajor

●第2回新エネルギー世界展示会
 10/10-12にかけて第2回展示会があります。
RE2007
こんなジャンルを扱うということのようです。

●各種の物価高騰話がテレビで話題になっています。
 小麦粉の高騰はオーストラリアの干ばつが大きな要因でしょうが、ガソリンを始め食品の価格改定の原因としては今年1月のブッシュ大統領の一般教書演説での「バイオエタノールの5倍増生産」発言がもっとも大きな要因だ、という批判がされています。
まあ、それは別に温暖化対策のつもりではなく、ピークオイル問題対策としての側面が大きかったわけですが。

●豪ABC放送の『Peak Oil?』(2006年)をNHKBS1で放送
 昨晩、AM0時10分から45分もののNHK-BS1の世界のドキュメンタリーで、オーストラリアABCが作った『Peak Oil?』という番組が放送されました。しょっぱなの数分?は見落としましたがまあ、ピークオイル論の総体を紹介する、順番なども考え抜かれた番組だったと思います。
 NHK-BS1ではこの後も7日日曜日まで今週一杯は石油関係の番組がてんこ盛りです。
 ただ、Peak Oilを石油枯渇と訳しているのだけは勘弁してよねー。無理にでも日本語にしたいというポリシーがあるのなら、石油欠乏とでもしてくださいな。

●ノルウェーのスタットオイル社長、非OPEC諸国の2011-12年石油ピークを予測
ASPOニュースレターNo.81より
 7月30日にHelge Lund氏はノルウェーテレビで語った。
”Lund stated: The oil production outside OPEC can reach its peak in 2011-2012. Analysts are surprised. Lund also expressed that the Norwegian Statoil fields can hold the production level until 2015. He continued: IEA’s talk of a top in oil production in 2011-2012 is Peak Oil for conventional oil outside OPEC. Our (Statoil’s) view is relatively similar to IEA’s view. The fact that Helge Lund used the concept of Peak Oil is being noticed here as remarkable. It is considered a novelty that a CEO from an oil company here should start talking of Peak Oil. One financial analyst commented : The reason they do not normally talk of Peak Oil is that the consequence for them is that they have to start doing something new. ”

 確かに石油会社トップとしては会社で何をやればよいか、方針を立てるのに困るでしょうね。

●グリーンスパン前FRB議長のイラク戦争と石油のリンク
ワシントンポスト紙で語っています。
Greenspan: Ouster Of Hussein Crucial For Oil Security
 彼自身がホワイトハウスに対して、フセインを排除することが石油の安定供給を通じて世界経済のためになると主張したとのことです。そこまでならまあ当たり前ということでしょう。

●今やみんながピーク論者だ−シュレジンジャー
エネルギーバレティン誌にインタビュー記事が掲載されました。
Peak oil - Sept 17
http://energybulletin.net/34868.html
カーター政権時代のエネルギー長官、ジェームズ・シュレジンジャー氏はASPOの年次会合で講演した後、デビット・ストラハン氏のインタビューに答えて”the intellectual arguments over peak oil had been won, and that in effect ‘we are all peakists now’”と語った。
 NPCによる報告書を見ると業界自身もピーク論者になった(産業界の立場として明言はできないだけだ)という評価をしているとのこと。

●ブログ「化学業界の話題」より
原油価格、高騰続く
で最近の状況分析をしています。

●共同通信が「巨大油田が高齢化」記事
”中でも採算性の高い超大型級は生産開始から半世紀以上経過し、既に衰退の兆候が見え始めている。世界最大のサウジアラビア・ガワール油田は1951年に稼働を始め、累計生産量は2005年末で600億バレルに達した。エネルギー投資家のマシュー・シモンズ氏は「国際石油資本(メジャー)の資料から判断すると、枯渇は間近だ」と強調する。
 60年間稼働しているクウェートのブルガン油田について、国営石油会社の首脳は「生産能力が以前よりも著しく低下し、消耗が目立つ」と認めた。1976年発見のメキシコ・カンタレル油田は産油量が2006年の1年間に約20%減少した。”
 と、ピークオイル論のマシュー・シモンズの声を伝えています。確かに1バーレル80ドルを過ぎて82ドルになり、天井感は全くないですね。もっとも、2011年より遠い先のWTI先物は69ドル台を維持していますので、今の所は暫定的な高騰と見なされているとも言えるでしょう。

全日空と日航、不採算路線の廃止加速
9/15の産経新聞によると、原油価格の高騰を受けて、飛行機の路線廃止がさらに一段と進んできたようです。
”全日空は福岡−仙台、新潟、富山と札幌−庄内、高松、松山、鹿児島の計7路線を廃止する方針。日航も旭川−釧路、札幌−那覇の2路線の廃止を検討、それぞれ地元自治体と協議中だ。”
 自治体の中には、路線を維持するためにいろいろ販売促進のキャンペーンをやっているところもあるようですが、本当に路線が必要だというのなら、機体をぐっと小型の機種に入れ替えて存続させるというのがあるべき姿のような気がします。

●豪クイーンズランド州の石油ショック評価報告書
Oil shock to cause massive social dislocation
http://www.news.com.au/heraldsun/story/0,21985,22423253-662,00.html
”「Queensland's Vulnerability to Rising Oil Prices」という報告書が1バレル80ドル(3年間で3倍)を初めて記録した木曜に紹介された。
しのびよるピークオイル危機に関するこの報告書は、今後数年以内に安価な液体燃料が過去のものとなるため、私達は生活し移動するやり方を考えなおさなければならないと結論付けている。
3つのシナリオのうち、現在はすでに高価格シナリオに沿った動きとなっているという。”

●新日石:イラン原油の円建て決済、9月積み分から導入
”「売り手であるイランの円建て決済の要請に対し、円はわれわれの通貨でもあり、これを拒否する理由は何もない」との見解を示した。”ということです。当たり前のことを何十年もできていなかったということの意味はもっと深く議論すべきだといえるでしょう。
黒字亡国―対米黒字が日本経済を殺す (文春新書)
出版社/メーカー:文藝春秋
価格:¥ 788
ISBN/ASIN:4166604813
Rating:★★★★


●クルーグマンの『実に恐ろしい事態』
という記事がありました。暗いニュースリンクより。
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2007/08/post_090e.html
8/12付けの記事です。米国の住宅バブル崩壊で石油需要が縮小してピークが先延ばしになる、というストーリーが描けるかもしれません。

●天木直人氏のブログで「石油 もう一つの危機」(石井彰著 日経BP社)の紹介をしています。
書評を書評する
http://www.amakiblog.com/archives/2007/09/post_304.html
”ズバリ言えば、世界の原油価格決定権が、実際の需給バランスではなく、ニューヨークのWTI先物商品市場に移ったのだ。”という評価のようですが、これってそんなに最近のこと?でしょうか。ここ4年間で金融資本主義に移行した、というのもそれまでいったい何しとってん?というマユツバものに思えます、がまあ元の本を読んでみないといけません。
石油 もう一つの危機(著)石井 彰
石油 もう一つの危機
出版社/メーカー:日経BP社
価格:¥ 1,680
ISBN/ASIN:4822246027
Rating:★★★★★


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posted by おぐおぐ at 10:12 | TrackBack(1) | ん!ニュース短信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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ブログ意見集: 原油の高騰で得しているのは誰? by Good↑or Bad↓
Excerpt: 「原油の高騰で得しているのは誰?」に関するブロガーの意見で、みんなの参考になりそうなブログ記事を集めています。自薦による投稿も受け付けているので、オリジナルな意見のブログ記事があったら、どしどし投稿し..
Weblog: ブログ意見集(投稿募集中)by Good↑or Bad↓
Tracked: 2007-11-12 07:29
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