2008年07月29日

ん!:ニュース短信その11

  この記事の中で、短いニュースを蓄積していきます。

・6/末までの原油価格
・7/1値上げのニュース…ニュース??
・7/2G8サミットに食糧分科会新設
・7/4山頂2号(rita)さん、ブログを再開
・7/9ピークオイル概論の翻訳版更新
・7/9種子島LAMPO結成と勉強会のご案内
・7/11自民党原油価格高騰対策PTの提言
・7/11民主党も原油高騰対策発表
・7/15全国一斉の漁民の1日スト
・7/15JAF Mateに載ったピークオイル論
・7/18週刊ダイヤモンド7/19号に「新型石油危機」特集
・7/19民主党三谷光男議員国会で初?のピークオイル論争
・7/20サウジの落日他の分析記事
・7/21中央公論8月号で堺屋太一も紹介
・7/23豪カンタス航空のCEO、ピークオイル下の航空業界を語る
・7/29漁業燃料費9割補填−自民党のエクストラブールスト

−−−
●漁業燃料費9割補填−自民党のエクストラブールスト
毎日:漁業燃料費補てん:政府、危機感に対応 野放図な支出懸念
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080729k0000m010112000c.html
漁業燃料費補てん:政府・与党、民主1千億円に対抗
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080729k0000m010122000c.html
 少し前の「全国一斉の漁民の1日スト」の短信で書きましたが、自民党政府はやっぱり、やっちゃいけない路線に走ってしまっているようですね。
 ピークオイル時代という「終りのない第3次石油ショック」の恐れを認識していれば、無規律な財政出動は財政破綻への一本道だとわかって避けたはずです。
 ピークオイル時代についてのまっとうな時代認識を持った政治家が多数派を取ることを絶望的に期待しておきます。
 エクストラブールストというのはおまけの豚肉=ポークバーレルという意味です。

Gasoline will be free, will be free〜♪
Gasoline will be free, will be free〜♪
Way back in the year of 2017,
The sun was growing hotter,
And oil was way beyond its peak...
http://jp.youtube.com/watch?v=I3Wk_jcfm3Y
(シェリル・クロウの歌う「ガソリン」、お勧めです。)
つづく●豪カンタス航空のCEO、ピークオイル下の航空業界を語る
Energy Bulletinより
”Geoff DixonのCEDA会議でのスピーチより。彼は大っぴらにピークオイルのタブーを破ったオーストラリアで最初の企業トップという称号を得た。他のビジネスリーダーも後に続いて欲しい。”

”... Oil, of course, is a finite natural resource and whether or not the world has reached "peak oil" is a matter of debate. But there is no question that the cost of finding and extracting oil will continue to climb. Today’s fuel prices also derive from a long period of sustained global economic growth, notably in China, India and the Middle East. And this, of course, is the result of globalisation.”


●中央公論8月号で堺屋太一も紹介
〈第三のオイルショック、世界的食糧価格高騰……〉
日本を襲う歴史的重大危機 堺屋太一
の中でもピークオイル論への言及がありました。
 文芸春秋9月号でも堺屋太一の記事があるそうです。

●サウジの落日他の分析記事
7/16付けの記事Peak oil is a done deal by Dave Cohen
http://energybulletin.net/node/45940
では、Business Week誌の7/10付け記事Saudi Oil: A Crude Awakening on Supply? でサウジアラムコの予測でもガワールの減少が確認されたこと、
"The Non-OPEC Peak Is Assured"の段落では、米国EIAの6/8の非OPEC諸国生産予測の下方修正があったこと、などを伝えて、予測としてもピーク年が2011年以降に伸びることはない”My view is that after 2011, we will never surpass production levels achieved that year.”としています。
 エネルギーバレティンの編集者のコメントも特筆すべきものかと。添付しておきます。
~~~~~~~~~~~~~~~ Editorial Notes ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Important statement from one of the most acute peak oil watchers now writing.

Because of its importance, we'll keep this story at the top of the page for a couple of days.

At EB, we have been thinking along similar lines. It may be time to shift our emphasis away from documenting the impending crisis. Instead we would spend more time examining what the post-peak world will look like, how our lives will be changing and what we should do about it.
エネルギーバレティンの我々も同じような考察をしている。我々の努力を、忍び寄る危機についての警告から、ポストピーク時代の世界がどのようになるのか、暮らしはどう代わり我々はどうすべきかに移す時期だろう。
Peak oil is now in the mainsteam - "Mission Accomplished."
ピークオイルは今や主流派メディアで語られている。「使命は果たされた。」
Time to move on to the next phase.
次のフェーズに移動する時だ。
-BA
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

●民主党三谷光男議員国会で初?のピークオイル論争
5/30の衆議院経済産業委員会での質疑がありました。
 ”○三谷委員 ちょうど今週のニューズウィークの日本版でありますけれども、ごらんのとおり、表紙の見出しには、「原油二百ドル」という見出しになっています。
 この表題の記事の中にも紹介をされていますように、石油生産はピークに達しているあるいはピークを迎えるとして、こういうアナリストも多いのですけれども、原油価格はさらに高騰を続けるとするピークオイル説、これをどのように考えるか。”
 ”○中野副大臣 …このように原油の確認可採埋蔵量は変わり得るものでありまして、いわゆるピークオイル説については疑問も多いと考えております。”
 ”○三谷委員 私は、中野副大臣のおっしゃるとおりだと思うんです。特にピークオイル説には、これは随分無理があるというふうに思います。思うんだけれども、実態の方は、まさにこの原油二百ドルに向けてどんどん上がっているということがこういう説を勢いづかせているということも事実なのだろうというふうに思います。”

 国会の会議録のキーワード検索を使ってみましたが、過去の論議は何回か文言としては出ています。

169回衆議院・経済産業委員会 18号 平成20年05月30日(今回の質疑)
169回参議院・経済産業委員会 8号 平成20年05月13日 自民党加納時男議員(論戦というよりは政府の説明を引き出すためのような)
168回参議院・経済産業委員会 5号 平成19年12月04日民主党前田武志議員(COP13に絡めて言葉を出しただけでした)
166回衆議院・経済産業委員会 2号 平成19年02月21日 民主党細野豪志議員(新エネルギー戦略に触れて言葉を出しただけでした)
 ということで、実際に質疑に入ったのは今回が初めて、ないし自民党の加納時男議員が最初、というような位置づけとなるかと思います。

●週刊ダイヤモンド7/19号に「新型石油危機」特集
 Part1世界経済を揺さぶるインフレ危機の深刻(P30-35)
Part2「新型石油危機」価格暴騰の真実(P36-49)
Part3インフレvs景気悪化剣が峰の金融政策(P50-61)
Part4世界インフレ時代の資産運用・防衛術(P62-65)
の中のPart2で金融の側面から柴田明夫氏のピークオイル論が論争の一方として語られていました。
ほかにも数件、石井吉徳氏、マットシモンズ氏の名前も挙がっています。
 がー、あえて分かりにくくしているかのような解説にいらいらさせられました。
次回はピークオイル論の歴史と今の欧米メディアでの位置づけについての特集をリクエストします。

●JAF Mateに載ったピークオイル論
 いやー、画期的なスマッシュヒットでしょう。
「脱・化石燃料!エネルギー新時代」特集の総論として書かれた「なぜ今、エネルギーシフトが必要か?」環境ジャーナリスト枝廣淳子=文 がそれです。
JAF MateはJAF(日本自動車連盟)の会報ですね。この8,9月合併号の発行部数は11,780,100部になります。

●全国一斉の漁民の1日スト
 が始まりました。「画期的な組織立った行動」で政府に石油高騰の補填を求めています。いったい政府側はどんな対応を取るのでしょう?
 A.価格高騰の補填金を出す
 B.休業補償金を出す
 C.省エネ船への転換補助金を出す
 D.なにもしない
 E.ピークオイルがやって来ると伝えて廃業支度金を出す

まあ、当初D→Aという流れなのだとは思いますが。どっちみち国も破産直前と考えていきなり大判振舞いするのかもしれません。
JanJanの記事にもなっています。
「全国20万漁船一斉休業、代表3千6百人が東京日比谷へ、漁民一揆始まる」
http://www.news.janjan.jp/living/0807/0807160082/1.php



●民主党も原油高騰対策発表
ブログ:経済ニュースゼミのseijiさんが
原油価格高騰への対応策
http://blog.livedoor.jp/columnistseiji/archives/50701638.html
という記事を出しています。
高騰の原因を投機と考えていることを除けば、論理の流れはその通りだと思います。
 民主党のHPより
原油価格高騰に関する緊急対策PT 緊急経済対策の方向性議論し対策まとめる
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=13646

●自民党原油価格高騰対策PTの提言
原油価格高騰対策の強化について(6/24)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/koutou/dai1/1siryou3.pdf#page=2
−−−引用
2. 基本的な考え方― 原因と対策
原油高騰の原因は一過性のものでなく構造的な要因が大きい。
@ 需給バランスの逼迫が懸念される。中国、インドなど新興国の経済成長は目覚ましく、これに伴う石油等のエネルギー需要の増大は確実視される。
供給面では、石油の生産ピークが近づき(ピークオイル論)、OPECをはじめ上流部門への投資も停滞している。加えて原油は地政学的リスクの大きい地域に賦存する。
A サブプライムローン問題で露呈した投機資金の行動は、ドル安もあって、原油、穀物等の先物市場に流入。
−−−
と、さらっと書いています。意味が分かっていて書いているのかしらん。
この提言は政府の6/26の緊急対策関係閣僚会議の場に提出されました。

種子島LAMPO結成と7/18第1回勉強会のご案内
 以前よく書き込みをされていたYさんより、ご案内をいただきました。7/4に結成されたそうです。LAMPOとは「local associaition mitigaition peak oil の略で直訳は「種子島、ピークオイルショックを緩和するための地元(アンチグローバリズム)協会ってとこですw。和名は未定。」とのこと。
lampo1.png
 なにか台風の前日のようなワクワク感がしてきて困ったもんです。

●ピークオイル概論の翻訳版更新
 3月に作っていたThe Oil Drumのピークオイル概論(米国の視点からのもの)の日本語版を更新しました。
PeakOilJune08J.pdf一読下さい。

●山頂2号(rita)さん、ブログを再開
この6月から半年振りに書き込みをされています。
 地域社会の再ローカル化/Relocalise now
 アブラは高いか?/Oil expensive?
 日本の食糧事情/the end of cheap food.
 サウジの増産?/another hot air?
 IEA見通しと日本のマスコミ/Too knackered.
 リン酸ピーク/peak phosphorus.
 庭を食え/eat the view!

●G8サミットに食糧分科会新設
読売:食料輸出規制自粛を要請へ、サミット特別文書の原案判明
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080701-00000035-yom-bus_all
食糧についての特別文書の内容がリーク?されています。
今朝の地方紙にも詳細に載っていますね。
 食品由来のバイオエタノール生産規制はどこへ行った?

●値上げのニュース…ニュース??
 ガソリン1リットル180円台になったと騒いでいます。電力も値上げ、飛行機の燃油サーチャージも大幅高騰とニュースで報道されていますが、毎月のことで報道すら気にならなくなってきました。
この毎月の高騰に日本人がぶち切れるのはどういう時でしょう?

●6/末までの原油価格$/bbl
   2008年8月物 2016年12月物
6月26日  139.64 138.30 (2008年12月物140.62)
6月23日  137.15 137.99
6月22日  132.80  134.31
   2008年7月物 2016年12月物
6月16日  135.14  137.59
6月9日  134.35  131.31
6月6日  138.54  133.85
6月4日  124.31  127.28
5月30日  127.35  127.90(再びFlatへ)
5月28日  128.85 131.93
5月23日  132.19  134.07
5月22日  133.17  142.09
5月21日  128.98  138.38(一気にContangoへ)
     2008年6月物 2016年12月物
5月20日  127.05  129.98
5月16日  126.29  126.64(Backwardationが消え)
5月14日  126.04  120.16
5月7日  121.90 113.24
4月30日  114.55  105.36
4月22日  118.06  108.83
     2008年5月物 2016年12月物
4月18日  116.69 107.09
4月14日  109.76  100.59
4月2日  101.83   94.73
3月27日  107.37  99.98
3月24日 100.92 98.87
     2008年4月物 2016年12月物
3月19日 101.86   99.14
3月16日 111.06 103.59
3月6日 105.13   102.43
2月27日101.14    96.94
2月21日 99.26    94.19
     2008年3月物 2016年12月物
2月19日 97.50 92.29
2月4日 89.86     91.18
     2008年2月物 2016年12月物
1月23日 87.75     86.16
1月14日 94.20 88.83
1月11日 92.69 87.79
1月9日 95.70     88.22
08年1月2日 99.62(一時100) 88.99

ん!:ニュース短信その10 へつづく。
posted by おぐおぐ at 12:28 | TrackBack(0) | ん!ニュース短信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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