2008年10月21日

さまざまな型の生産量ピーク?

 僕自身はこれまでは、デマンド・プル型の以下の2つのシナリオ(ピークオイル政策検討に際しての枠組み)を想定していました。

1.価格上昇時の(スループットの限界型)供給の中断に伴う生産量ピーク

2.価格上昇時の(ストックの限界型)供給の中断に伴う生産量ピーク

 しかしどうやら需要崩壊/低下型の以下の二つも想定すべきだったと思います。

3.価格のボラティリティ(乱高下)拡大を受けた需要崩壊/低下に伴う(価格急落時の)生産量ピーク

4.金融恐慌→大不況→石油需要の崩壊/低下に伴う(価格低下時の)生産量ピーク

 4.は今回の金融危機シナリオで気づいたことですが、3.を追加したのは、どこかの時点でシステム全体がブリトル(脆弱)になる(なぜ市場に任せるのではなく需要側政策が必要か(完結編))ことが、不可逆的なスループットの減少を引き起こすという事態も想定すべきとなったからです。

 また、もし4のシナリオが今起こっていることなのであれば、ストックの限界によるピークを過ぎたというコンセンサスに私たちが達するのは、これから10年後以上あとになってのことに先延ばしされてしまうことでしょう。(ハインバーグも「Whither Oil Prices」の記事の中でそう書いています。)
 それは政治的には非常に大きな課題となります。

 難しいなあー。

 上の図のように08年7月にオールリキッドの生産量ピークが現れました。これが「地球最後の」ピークとなるかはまだ分かりませんが、4.のシナリオの場合は再びこのレベルにまで戻らないで、低迷している間にストックの限界を過ぎているというパターンになるでしょう(あるいは残存埋蔵量が半分を切った年はやっぱり05年あたりだったということが後付けで分かるのかもしれませんが)。
 上の図で、需要崩壊/低下局面がいつから始まっていたのかは、定かではありませんが、価格高騰の08年前半のどこかの地点で実態の需要はすでに崩壊/低下をし始めていたという評価でしょう。
 08年7月のピークは需要崩壊/低下型だ、と断定してしまってよいと考えます。
posted by おぐおぐ at 21:07 | TrackBack(0) | 哲学(時代認識/エネルギー論) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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