2008年12月20日

09年1月20日はポストピークオイルディ?

Obama's Green Team
http://www.thenation.com/doc/20081229/hertsgaard?rel=hp_picks
より、オバマ次期政権メンバー(緑のドリームチーム)の評価を紹介しておきます。

”ワシントンの主導的な環境保護家たちは、オバマが公表したほとんどの閣僚たちの人選に恍惚としている。が、詳しくみると、温暖化対策や原発、いわゆるクリーンコールなどについての方針で不満をいだくかもしれない。”

”温暖化対策の経済刺激効果にオバマは大統領としてはかつてなくよく気づいている。”

”当選した晩にも、一生に一度の経済危機とイラク/アフガニスタン戦争と並ぶ3つの大問題のうちの1つとして「危機に瀕した地球」を挙げたほど強調していた。”

 チームは以下の通りです。

・ヒラリー・クリントン(元ファーストレディー、予備選の対抗馬)=国務長官(=外務大臣)
 コペンハーゲンCOP15で交渉を行う代表に?

・スティーブン・チュー=エネルギー省長官
 DoEの下のローレンスバークレー(再生可能エネルギー)研究所所長、ノーベル賞受賞者

・キャロル・ブラウナー(元EPA長官)=特別調整官
 エネルギーと気候変動政策の調整のための新設ポスト

・リサ・ジャクソン=環境保護局(EPA)長官
 元?州の環境保護局長官

・ケン・サラザール=内務長官(国内の土地利用他を統括)

・ビル・リチャードソン(元ニューメキシコ州知事)=商務長官(オバマの経済グリーン化政策で重要な役割)

という顔ぶれで「温暖化の科学をリスペクトする」という姿勢を明示してグリーンニューディールを進めようとしています。
 環境面の懸念材料も個々人について個別に指摘しており、オバマが全体をどう手綱を取っていくかで成果も決まる、としています。

エネルギー長官と環境保護局長官の発表風景
President-elect Obama Announces Environment and Energy Team
http://jp.youtube.com/watch?v=ERNWRPaZ22A
</param></param></param>

 これを紹介した以下のエネルギーバレティンの記事、の方が重要かな??The peak oil crisis: parsing Obama's remarks
http://energybulletin.net/node/47517
by Tom Whipple
の紹介では、しょっぱなからオバマ氏は飛ばしています。

”発言の最初の段落で、次期大統領は正に要点を伝えている、「我々の経済と国家の安全保障はエネルギーという1つの挑戦課題に離れがたく結び付いている」と。そして「私たちは皆、問題が外国の石油への中毒に根ざしていることを知っている。経済を縛り、敵対的な政権に富を移し、不安定な地域に依存したままにしている。この緊急な危険をしのぐのは気候変動の長期的な脅威だけだ。私たちが動かなければ、海外での干ばつと飢饉、国内での天候パターンの乱れや恐るべき嵐や、海岸線の消失にまでいたるだろう」と続けている。”

 つまり、オバマ氏は短期のピークオイル危機と、より生死を分ける長期の温暖化危機についての認識をしっかり持っているといえます。

 ”その代わりにオバマ氏は、回りくどい解説をしている。「それでも世界の資源がなくなりつつありながらも、私たちの海外の石油への依存は深まり続けている」と。石油という言葉と資源がなくなりつつある、とをつなげるのは、まさにピークオイルを認識している表現として完璧に容認できる表現だ、いまのところは。”

 ピークオイル論を聴衆が受け入れやすい形で説いているとしています。

”新政権の計画は、液体燃料の欠乏が間近であり、地球の気候が危険な速さで悪化しているという概念をひとたび受け入れされすれば、完全に意義があることを認識できる。”

 受け手がこのオバマ政権の方針の含意を認識できれば、やろうとしていることも一気にあきらかになります。

”最初は、何が起こりつつあるかを理解せず、それゆえ変化する以外の選択肢がないことを理解しないエスタブリッシュメントの利益代表から政権の提案は大きな抵抗を受けるだろう。

”いずれにせよ結果的には変化は訪れるものの、主要な問題点は、避けられないものへの大衆の理解が臨界点を越えるまでの間に、どれだけ多くの悪い出来事が起きるか、だ。”

 そう、痛みに耐えてよくがんばった、といいつつ患者さんが死んでしまった、ということにならないようにしなければなりません。

 オバマ氏が正式に大統領に就任する来年1月20日は、ピークオイル時代から「ポスト」ピークオイル時代へ切り替わる「ポストピークオイルディ」として、メモリアルなイベントでもやったらよさそうな気がします。
 今のところ一番大きな覇権国の政権が、ピークオイルへの理解を元に動き始める日なのですから。

追記:
オバマの政権移行チームのトップ、ジョン・ポデスタは、元々Center for American Progressというシンクタンク?の創設者なのですが、そこのHPにも、グリーンニューディール的な政策「Green Recovery」のことが9月に提案されています。
彼自身は政権内でどういうポジションに着くのかは分かりませんが。
また別の記事で紹介していきましょう。

リンク:
ブログ「しなやかな技術研究会」
オバマさんがエネルギーと気候変動への閣僚人事を発表。スティーブン・チュー氏がエネルギー長官
http://greenpost.way-nifty.com/sinaken/2008/12/post-12f9.html

ブログ「環境政策留学記@UCバークレー」
オバマ・バイデンエネルギー政策
http://mppryugaku.exblog.jp/8893282/
グリーンニューディール(Green New Deal)
http://mppryugaku.exblog.jp/8898247/

ブログ「代替案」
エコロジカル・ニューディール10年目の勝利 −新年のあいさつにかえて−
http://blog.goo.ne.jp/reforestation/e/c5592e2e143729b0234a0752deea1f89

その他、グリーンニューディール関連のリンクをこちらに張っています。
ポストカーボン研究所提案の”リアル・ニューディール”
http://sgw1.seesaa.net/article/127880679.html
posted by おぐおぐ at 01:16 | TrackBack(0) | 哲学(時代認識/エネルギー論) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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