2009年01月10日

転載:ジム・ハンセンの説くOver the Rainbow戦略その1

続きです。

初出 06-5-1
Hansen&peakoil.JPG

 ブログ「ピークオイル時代を語ろう」の中で紹介しましたが、ワシントンDCで開かれた「ピークオイルと環境シンポ」の中で、NASAのスター科学者ジム・ハンセンが行った講演のプレゼンテーションを見ました。
 まだ温暖化対策は手遅れではない、時間はある、と説く彼の頭の中では、ピークオイルのシナリオがすでに前提条件として入っているようです。

 左上のグラフは、石炭資源をどうにかこうにかフェーズアウトに持っていけば、大気中のCO2濃度450ppm以下で安定化できるということの試算となっているもののように読み取れます。(実際には何が書いてあるのか、理解に苦しむ中身のようですが…)

 この検討結果もまた、以前紹介したマイケル・グラブの筋書きの、石炭をどう使わせなくしていくかがカギとなるということを確かめる記述となっています。
 これをOver the Rainbow戦略その1と呼ぶことにしましょう。

以下、グラフの解釈をしてみます。

 一番上のカーブは2000年までは大気中CO2ストック量に比例した値つまり大気中のCO2の実測濃度を意味しています(2005年現在約 380ppm)。そのCO2ストック量の変化は大気への排出から吸収を差し引いたネットの値ですが、毎年の3種類の化石燃料消費量は、このグロスの排出フローの量に相当します。
 ストックの変化量は、3種類の化石燃料の消費量の約6割という数字に対応してきました。(残りの4割は海洋と陸上生態系でそれぞれ約半分ずつ吸収と想定される。)
 ハンセンが書いているバイオスフェアの説明が、この話と整合しにくい点でして、正直どういうモデルに基づいているのか、わかりません。
 そこさえ無視すると、よく分かる図です。2030年頃には、石油からのフローはほとんどゼロになってしまっているという、急激な減耗が読み取れます。
posted by おぐおぐ at 10:42 | TrackBack(0) | 温暖化との相互連関 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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