2013年03月05日

バックナンバーへのリンク更新

テーマ別に、過去記事へのジャンプ用リンクを貼っておきます。

  ・現状認識=
プラトーの時代の特色
リンク集その2:国内における賛否の各論リンク
「ん」のカーブが意味するもの
スループットの限界により起こる擬似ピーク
スループットの限界により起こる擬似ピークその2
国家エネルギー戦略本文・現状分析編を読む
最新エネルギー白書:グラフは物語る
現状認識編「成長論者のパラドックス」
NYTでポール・クルーグマン、石油高騰を語る
100ドル原油に占める年金基金とヘッジファンドの寄与

  ・危機管理プログラム=
傾向と対策/search and mitigate. その2 by『南十字星通信』
ピークオイル対策の多くの側面
処方箋編:部分的な取組みのススメ
4つの戦略オプションと人びとの選択
米国連邦政府のピークオイル対応戦略の進め方

  ・パワーダウン=
対策編:供給サイドその1
対策編:需要サイドその1
リチャード・ハインバーグの「パワーダウン」という本
ピークを打ち下り坂を歩き始めた人口の意味
転載:謹賀新年:ウプサラ議定書と石油会社の面白い動き
ウプサラ議定書案についての紹介
「青い真珠の星の未来」シナリオについて
右肩下がりの経済で何を救い何を屠るのか
一足先にプラトーの端を越えた日本の総人口

  ・救命ボート作り=
対策編:go! localアプローチその1
救命ボートを作る戦略について その1
ピークオイルへの対応計画をもっている先進自治体

  ・金融論=
イベント案内12/6「どうなる?「お金」崩壊」
経済成長の終焉−通貨システムでの対応

  ・石油無限説=
新油田の発見?by『南十字星通信』
ちょっと早すぎ?なピークオイル懐疑派論

  ・公表埋蔵量水増し=
余剰能力はもうどこにもない/no spare capacity.by『南十字星通信』
続・余剰能力はもうどこにもない by『南十字星通信』
クウェート前野党議員、埋蔵量水増しを認める(仮)by 南十字星通信

  ・後期ピークオイル説=
本の紹介『石油エネルギー資源の行方と日本の選択』

  ・ピークオイル論の関連各論
ハーシュのクサビ
ピーク緩和策の経済への影響−ハーシュレポート2 by『南十字星通信』
米国の天然ガスピークの経験(再掲)
転載:ジム・ハンセンの説くOver the Rainbow戦略その1
驚きの石炭ピーク研究

  ・農業関連
【本の紹介】有機農業が国を変えた
キューバとピークオイル関連HP
1/26,27農業、ピークオイルと出会う:英・土壌協会の大会
posted by おぐおぐ at 06:56| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月05日

ある地方議会でのやりとり


阿部悦子さん愛媛県議会議員の3月3日の議会本会議での一般質問をテープ起こししました。

 「知事のエネルギー政策について最後に伺います。四国電力の伊方3号機でのプルサーマルを実施したことにより、愛媛県はわずかな交付金と引換えに、放射能汚染という大きなリスクを背負いました。これによって、原発の発電量は1ワットも増えていないことを知事はご存知ですか?
 愛媛県がプルサーマルを導入後、私は一般質問で前加戸知事に、「プルサーマルの導入による県民のメリットは何か」と質問しました。答弁は「国策であること」でした。地域主権を掲げる中村知事は、この答弁をどのように評価しますか。県民にメリットのないプルサーマルを中止するお考えはありませんか。

 さて、エネルギー需給の状況については、世界的に重要な局面の転換が起こっています。
 それは、昨年11月に、国際エネルギー機関IEA(アイイーエー)が、2006年が世界の在来原油の生産量ピークだった、今後の原油供給は高価でかつ不安定なものとなる、と認めたからです。
 このピークオイル問題については知事は2008年の松山市長時代にみずから答弁され、「ピークオイルの到来については様々な見解があるものの、市の将来を見通すとき石油資源の供給がどうなるかの問題を避けて通ることはできない」と、答えておられます。
 ピークオイルになって、世界の増大し続ける石油需要を満たせなくなれば、その後は、恒久的な価格の乱高下で経済が破壊されるとの、ピークオイル論の主張は重視すべきでしょう。

 一方、知事はこの時、同時に市長としての立場から、「エネルギー政策は基本的には国の責任で行うべきものである」と言われましたが、今現在も国のエネルギー基本計画では、このピークオイルという非常に重大な問題への緊急対応策が示されていません。
 脱化石燃料のために、県が新産業として進めている電気自動車も、あるいは次世代の水素燃料電池自動車も、そのエネルギー源となる一次エネルギーはどこから持って来るのでしょう?原発はすでに廃炉間近なものが多く、危険な寿命の水増しを進めたがるほどの右肩下がりが予想されていますし、特に国が見直し作業に入っている高速増殖炉の開発を待つとしてもその商業化は40年も先のことであって、エネルギーの供給には全く間に合いません。
 そこで伺います。
 知事は国際機関IEAの2006年ピークオイルの追認評価をどのように受け止められますか。知事はピークオイル問題への注意を国に対して喚起するおつもりはありませんか。また愛媛県独自のエネルギー地域自給を目指した計画を策定することの必要性についてはいかがですか。

 例えば総務省から出された原口プランでは「緑の分権改革」を実行に移そうと呼びかけていますが、これを実行に移すお考えはありませんか。これは地域の自然エネルギーの可能性を定量的に把握し、現実化させるプログラムを作り、活用するもので、すでに徳島県上勝町や高知県で実行に移し始めています。
 
 愛媛県の各地域にある自然エネルギーを無駄にしておく余裕は今やありません。自然エネルギーを第一次産業として活用することで潰れつつある地域も国も再生が可能です。
 迫りくる石油危機と、核汚染を招く事故を回避するため脱原発を実現しつつ、エネルギーの自給自足をはかることが、愛媛県の未来にとっての希望だと考えますがいかがですか。
 「国策」に協力するのは当然と、プルサーマル導入を決定した加戸前知事の轍を踏まれることのないよう、「分権改革」という旗を活用していただきたいと新知事には切にお願いしたいと思います。以上です。」


3月3日 阿部議員質問への答弁
中村時広知事
プルサーマルについてお答え。
 地域主権改革を強く主張してきておりますけれども、それは取りも直さず、国は国のやるべきこと、地方は地方のやるべきこと、役割分担を明確にしていこうという気持ちの現れでもあります。
 国民全体に関わる政策については、その方向性を導くのは国の役割であり、エネルギー政策はその最たるものの一つと考えております。
 お話のプルサーマルについては、ウラン資源の有効利用による長期的なエネルギー安定確保を図るため、国が原子力政策大綱に位置づけて推進しているもので、私もエネルギー資源の乏しいわが国にとって、安全性の確保を大前提とした上で、現実的かつ妥当なエネルギー政策であり、長期的な観点から、国民、ひいては県民にとって意義あるものと認識をしております。
 したがって、安全性が確認されている伊方3号機のプルサーマルについて、中止を要請する考えはございません。
その他の問題につきましては、関係理事者の方から答弁。


大倉経済労働部長
 まず、ピークオイルについてのお尋ねですが、IEAの公表資料では、在来型原油生産量は2006年がピークとする一方で、非在来型を含むと、いつピークを迎えるのかは需給要因等で決定されることから、見通しは不透明とされております。いずれにしても需給が逼迫すれば経済活動等に大きな影響を及ぼすことから、国地方が役割を分担し、省エネ、エネルギー供給源の多様化などに積極的に取り組む必要がありますので、本県としましても、独自の新エネルギービジョンを策定し、その導入促進も図っているところでございます。

 また、国のエネルギー基本計画にはピークオイル問題を考慮した長期的な石油の安定供給対策が 盛 り 込 ま れ て お り ま す ので、国に注意喚起をする考えはございません。

 次に緑の分権改革の実行についてのお尋ねでございますが、国の緑の分権改革は、エネルギーや食糧など地域資源を最大限に活用する仕組みを作って、地域の活性化を図り、地域主権型社会を実現しようとするもので、本県としてもクリーンエネルギーの地産地消型社会の構築は必要と認識をいたしております。
 このため、県では今年度、国の緑の分権推進事業を活用し、県下全域のクリーンエネルギーの導入可能性の調査を行い、また、松山市、今治市、宇和島市でもクリーンエネルギー資源の実証調査等を進めておりまして、今後これら調査結果も踏まえながら地域の実情にあったクリーンエネルギーの導入促進などにより、緑の分権改革を推進したいと考えております。以上でございます。

−−−
 ということでございました。

 リビアなど中東各国の革命騒ぎとばかりは認識していないで、着実に日本の官僚たちは対策をしておりますのでご安心を。と言われているようにも見えますが、いつがピークかは分からないが、30年くらい先だろうという認識の下、作られている計画が「エネルギー基本計画」ですので、これは単に地方官僚の読解力のなさの問題であり、この新知事もなーんちゃ、ピークオイル問題が重要だとは考えてはいないということがよく分かりました。

 まあ、地方官僚のレベルと中央官僚のレベルにも大差はないのですが、ゲタを預けられた中央官僚は何を思うのでしょう。

 参考までに少し前の関連グラフを掲載しておきます。

ICE-brent-crude-oil-closing-price.gif
 これは欧州北海のブレント原油先物指標。最近は2005年からの乱高下が再びとなっています。この急上昇の後にチュニジア・エジプト・リビア革命が起こっているのであって、その逆ではないですね。3/5現在ではブレントは1バレル115ドル程度まで上がっています。グラフの中にプロットしてみてください。

出典は、http://theenergycollective.com/cdemorsella/52263/unpredictable-oil-prices-are-hurting-everyone より。

global-oil-production.jpg
 一方こちらは、米国の一機関、EIAによる世界の原油生産量統計です。

posted by おぐおぐ at 12:31| Comment(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月04日

2010年のIEAの見解

ご無沙汰でした。
この11月には、IEA(国際エネルギー機関)が在来原油の生産量ピークが2006年であった、と後付けで認めたことがニュースとなりました。

IEAのWEO2010報告書の各種グラフより引っ張ってきました。
peak-blogSpan.jpg
 このグラフを細かく見てみましょう。
@減少し始めている青色の部分は、既存油田からの在来原油生産量を示しています。昨年のIEAによる800カ所の巨大油田の調査によれば、年平均3.4%減少し続けると評価されていましたし、実際には中小規模の油田の減耗率はそれ以上となるので、もっと右肩下がりは急です。
A灰色の部分=開発中の油田からの在来原油と、
B水色の部分=探査中の油田からの在来原油の2つのクサビは、昨年までの評価では、右肩上がりに描かれていたのが、水平に描かれるようになった、つまり2006年が在来原油の生産量ピーク(ピークオイル)であった、と評価しているのが、今年の大きな違いです。
この3種を合わせたものが、2005年06年レベルで横ばいになっているものの、実際には右肩上がりで増え続けるとされる需要を賄うには足りない、という評価にならざるを得ません。
その右肩上がりを補うものとして、C天然ガス田の副産物として出る油(紫色)と、D非在来原油(タールサンド/バイオエタノール/…)に大きな期待が掛けられています。

 ピーク論者の視点から見れば、A、Bのクサビそのものが期待の込められたものであり、未来の減耗も予想できていない、発見率の悪化という実績を反映できていないものであり、悲鳴を隠すための煙幕として置かれているに過ぎないと批判の元になっています。
C天然ガス液も、将来の天然ガスピーク現象に伴うピークが描けていません。
D非在来原油は、環境悪化(CO2排出の激化、精製などへのエネルギー消費の増大、水消費の拡大、土地利用の食糧との競合など)が指摘されており、およそ急拡大することは考えにくいものです。

 IEA自身が2年前に出したWEO2008では、石油供給のピークは2020年以降のいつか先のことだ、と近いピークオイルを否定していたわけですから、これまでの過大評価の原因究明を納得のいく形で行われない限り、今年のグラフもまた、A、Bのクサビへの過大評価が入っていると疑うべきものです。

 とはいえ、在来原油がピークを過ぎた=安価、イージーなオイルはなくなりつつあり、新規開発には、従来以上に投資が必要であるという現実は広く伝えなければならないという価値判断からきちんと表現しているものと思われます。

 3年計画のような形で、徐々にピークオイルの厳しい現実を一般大衆に知らせつつある、その途上の発表であろうと考えます。

最近の関連ニュースはこちらをどうぞ。
posted by おぐおぐ at 23:09| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月04日

新JanJanBlogの新設にともない、「旧JanJanBlog」とお読み換えください。笑)

◆2010年5月4日記

 インターネット新聞社JanJanの撤退後、市民記者がボランティアで作る新聞システムとして、新たに「JanJanBlog」がオープンしました。www

 ややこしいですが、本文で書いてきたのは旧JanJanに併設されていた「旧JanJanBlog」のことと読み替えていただければ幸いです。

なお、姉妹ブログとして

終了アーカイブ「温暖化いろいろ」

及び、その後の関連ブログとして、

「京都議定書の次のステップはなんだろう」
「ピークオイル時代」
「救命ボートをどう造ろう」

などもよろしく。
posted by おぐおぐ at 14:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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