2008年09月16日

今週の注目発言-Peak Oil Reviewより(その2)

ASPO-USAのTom Whipple氏によるPeak Oil Reviewより
Quotes of the Week−今週の注目発言 の最近のものを集めてみました。
 実際にはEnergy Bulletinに掲載されていたものの転載です。

9/15
*"The presidential campaign will only make this problem [energy policy partisanship] worse as Democrats and Republicans posture for voters back home in a vain attempt to look as if they're doing something about the pain at the pump."
-- Washington Post editorial
「大統領選挙運動はこのエネルギー政策の党派対立問題を悪くするだけだろう。なぜなら共和党と民主党は共に地元有権者のために、まるで彼らがスタンドでの苦痛について何かしているように振舞うふりをしようとしているのだ。」
ワシントンポスト紙社説

9/8
*"It would be unseemly of OPEC right now to officially cut production. But a quiet understanding to trim back production might be the order of the day."
-- Adam Sieminski, chief energy economist at Deutsche Bank
「OPECがただちに公式に石油減産を発表することはありそうにない。しかし生産をわずかに削減することへの暗黙の了解が今日のやり方なのだろう。」
ドイチェ銀行のチーフエネルギーエコノミスト、アダム・シミンスキ続きを読む
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2008年08月27日

増田耕一氏の読書ノートへのリンク

 地球温暖化否定派の槌田敦氏とのバトル討論会(06年2月)で知った増田耕一氏(海洋研究開発機構 (JAMSTEC)の研究者)は、慶応義塾大学 SFC研究所 訪問研究員としてホームページを維持しています。
 その中で、いくつもピークオイルに関係のある本を紹介しています。

読書ノート -- 人類の持続可能性に関する本 というページに大体まとまってはいるのですが、一応表題を並べ替えておきます。

●(一部)日本語になっている本の評論
石油産出は下り坂 / Hubbert's Peak (Deffeyes); Beyond Oil (Deffeyes); Out of Gas (Goodstein)
http://web.sfc.keio.ac.jp/~masudako/reading/hubbert.html
ピーク・オイル・パニック / Half Gone / Empty Tank (Leggett)
http://web.sfc.keio.ac.jp/~masudako/reading/leggett2005.html
最後の石油ショック / The Last Oil Shock (Strahan)
http://web.sfc.keio.ac.jp/~masudako/reading/strahan_oil_shock.html
成長の限界--人類の選択 (Meadowsほか)
http://web.sfc.keio.ac.jp/~masudako/books_ja/limits.html
エントロピー法則と経済過程 (Georgescu-Roegen)
http://web.sfc.keio.ac.jp/~masudako/reading/georgescu1971.html
持続可能な発展の経済学 (Daly)
http://web.sfc.keio.ac.jp/~masudako/reading/daly1996.html
新石油文明論 (槌田)
http://web.sfc.keio.ac.jp/~masudako/reading/tsuchida2002.html
世界の食料生産とバイオマスエネルギー (川島)
http://web.sfc.keio.ac.jp/~masudako/reading/kawashima2008.html

●その他、英語の本の評論
不測の時代 / The Long Emergency (Kunstler)
http://web.sfc.keio.ac.jp/~masudako/reading/kunstler_emergency.html
(人間社会システムの)壊滅 / Collapse (Diamond)
http://web.sfc.keio.ac.jp/~masudako/reading/diamond_collapse.html
エネルギー大量消費社会は持続可能でない / Renewable Energy Cannot Sustain a Consumer Society (Trainer)
http://web.sfc.keio.ac.jp/~masudako/reading/trainer_energy.html
わたしは何を食べているか、何を食べたらよいか? -- アメリカの場合 (Pollan)
http://web.sfc.keio.ac.jp/~masudako/reading/pollan.html
森林破壊の世界史 / Deforesting the Earth (Williams)
http://web.sfc.keio.ac.jp/~masudako/reading/williams_deforest.html
持続可能性という思想 / The Principles of Sustainability (Dresner)
http://web.sfc.keio.ac.jp/~masudako/reading/dresner.html続きを読む
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2008年08月15日

ワシントンポスト、語り始める

ASPO-USAのTom Whipple氏が、
The Peak Oil Crisis: The Washington Post Meets Peak Oil Lite
http://www.fcnp.com/index.php?option=com_content&view=article&id=3410:the-peak-oil-crisis-the-washington-post-meets-peak-oil-lite&catid=17:national-commentary&Itemid=79

で「ピーク・オイル・ライト」つまり、スループットの限界のことがワシントンポスト紙で十二分に語られている、として、石油ショック特集の連載記事を紹介していました。
”The Post is to be congratulated for a tour d'horizone that touches most of the bases relevant to peak oil. They acknowledge the problem, use the words "peak oil," discuss much of the evidence and cite the differences of opinion as to the imminence of a crippling problem.
 Reading between the lines, one can sense an editorial debate, for the obvious conclusion is one no reader wants to hear. It is probably unrealistic to expect more at this time, for the series itself is a major step forward in spreading the word as to where we are all going. There is still much more to be told.”


ワシントンポスト紙:全体のインデックス
http://www.washingtonpost.com/wp-srv/business/oilshock/index.html

総論編
This time it is different 今回は前と違う
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/07/26/AR2008072601025.html
”In a series of articles starting today, The Washington Post examines the economic forces that have unhinged oil prices from their longtime cyclical patterns, propelling fuel costs to once unimaginable levels that are now both fraying the lifestyles of our recent past and speeding the search for an energy source of the future. ”

”Some analysts argue that peak oil production has already been reached. Others say the peak remains a ways off but perhaps not very far. Though capital spending by big oil companies has again picked up pace in the past couple of years, spurred by higher prices, exploration is still falling short. ”


需要サイド
China's Cars, Accelerating A Global Demand for Fuel
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/07/27/AR2008072701911.html

供給サイド
Calif. Field Goes from Rush To Reflection of Global Limits
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/07/28/AR2008072802905.html

消費者の対応
Gas Prices Apply Brakes To Suburban Migration
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/08/04/AR2008080402415.html

代替策
(まだ登録されていません)

図表
Why Gas Costs $4
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/graphic/2008/07/26/GR2008072601566.html

省エネQ&A欄
Mythbusters: It's a Gas
http://www.washingtonpost.com/wp-srv/cars/features/2008/gas-saving-tips/



P.S.
以前、「ワシントンポストの沈黙」という記事を作っていました。

 当時の分析とは異なり、オバマ対マケインの2008年の選挙前に大きなテーマとなっているといえます。
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2008年06月16日

Oil Watch Monthly 08年6月号より

 表記の記事(The Oil Drumに紹介されています)から関連のグラフをいくつか、なるべく縦軸がデフォルメされないように抜き出してから並べてみました。
 内訳の中でも、バイオエタノールはまだ一番少ない品種(バイオ燃料)の一部ですから、その状態ですでに食料とのバッティングを起こしているのであれば、代替品として使われることは非常に難しそうです。
 在来原油がすでに下り坂になっていること、そしてオールリキッドも必死に拡大を続けているにも関わらず、OPEC諸国や非OPEC諸国の年次の変動をカバーするまでに増えてはいないといわざるを得ません。

 おりしも、サウジアラビアの王様が、さらに20万バーレルをなんとか増産しましょう、と国連のバンキムン事務総長との会合で発言しました。
Independent:Saudi King: 'We will pump more oil'
http://www.independent.co.uk/news/world/middle-east/saudi-king-we-will-pump-more-oil-847830.html

 さて、石油価格は下がるかな?日産20万バーレルってグラフの縦軸の中でどんだけ〜?。 答え:一目盛りの1/10ですね。
posted by おぐおぐ at 22:39 | TrackBack(0) | 哲学(時代認識/エネルギー論) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月15日

6/14大阪でのG8財務大臣会合声明の解釈

声明はこちら。
http://www.mof.go.jp/jouhou/kokkin/su200614.pdf

 声明を一文ずつ眺めてみましょう。
”世界経済
2.我々は、我々の経済が長期的に強固であることを確信しており、新興市場国は力強く成長している。
しかしながら、世界経済は引き続き不確実性に直面しており、下方リスクが依然存在。米国住宅価格が更に下落したり、金融市場の緊張が高まる場合には、経済見通しに悪影響を与えるおそれ。一次産品、とりわけ原油及び食料の価格上昇は、世界の安定成長に重大な試練を提起し、最も脆弱な人々に深刻な影響を与え、また、世界的にインフレ圧力を高めるおそれがある。こうした状況は、我々の政策選択をより複雑にする。我々は今後とも警戒を怠らず、我々の経済及び世界経済の安定と成長を確保するため、個別にあるいは共同して、適切な行動をとっていく。”

 ここは、どうして「我々の経済が長期的に強固であることを」確信をもてるのかが分かりません。海図のない航海を始めているという認識に欠けるものです。

”一次産品価格
6.我々は、名目・実質のいずれでも過去のピークを凌駕した原油価格の急激な上昇、及び、それが世界的なマクロ経済の安定性、人々の厚生、今後の開発に与える影響を強く懸念。”

 インフレ調整を行った後でも、過去の第二次石油ショック時以上に高騰していることを認めています。適切な姿勢です。

”高止まりする原油価格は、基本的には世界的な需要の高まりと供給制約を反映しているが、地政学上の懸念や金融的要因などその他の要素も作用している。”

 原油の高騰には、ファンダメンタルズとプレミアム分両方の寄与がある、としています。
 このプレミアムは「ピークオイル(論)プレミアム」と名づけてしかるべき、と言えるほどピークオイル論の市場期待に与えた影響は大きいはずと考えますが、声明にはその文言は現れないところに実態との乖離があります。

”この課題に対応するため、需要面では、全ての国のエネルギー効率をさらに改善するとともに、エネルギー源の多様化を追求すべき。”

 省エネというときに分離される「エネルギー利用効率向上」と「消費削減」のうち、後者の方も必要です。現実には多くの途上国ではすでにそちらを無理やり強いられているわけです。
 「エネルギー源の多様化」は供給側の対応策ではないのか?、と思います。

”このため我々は、(2006年の)サンクトペテルブルク・エネルギー安全保障行動計画を完全に実施することの重要性を認識。このことはまた、気候変動問題への対応にも資する。”

 まだ「完全実施」できてなかったんでしょうか?当時も原油高騰は第一級の政治課題だったはずですし、温暖化対策も今年のG8の最大のテーマと言われてますからそちらにも効くというのならなおさらです。

”貧困層に対する的を絞った支援を行いつつ、例えば補助金の削減により、価格シグナルを消費者に伝達することも重要。いくつかの新興市場国における、この方向に向けた最近の動きを評価し、この分野における更なる進展を慫慂。”

 慫慂=そうするように誘ってしきりに勧めること、だそうです。
 パキスタン、インドネシアやマレーシア他で、ガソリンを安価に設定しておくための補助金を維持できなくなったことを前向きな政策だと評価していますが、その政策はたちまちのうちに政治的な危機を呼び起こすものでしょう。イランやベネズエラも然り。代替案としては、配給制度への移行こそ慫慂すべきではないでしょうか。

”供給面では、産油国が増産を行うこと、及び、国際的な石油会社の専門性を活かして、長期的な生産能力拡大のための投資を行うことを慫慂。”

 上の段落で述べたように、こちらは気候変動対策に逆行するものと考えますがいかが。どちらを最優先すべきなのか、議論の整理がされていないものです。

”我々はまた、すべての国が精製能力を高めることを促す。”

 なぜでしょう?足りない国だけでよいのでは?将来のピークオイルを前提にすれば、いかにも無駄な投資です。

”さらに、石油市場は、市場のデータの透明性・信頼性を高めることにより、より効率的になり得る。”

 市場が「より効率的になり得る」=現在の市場は均衡していない、という意味です。ファンダメンタルズのみによる均衡価格は60ドルだというような主張も日本政府はしていますが、仮にそこまで下がるとすれば、OPEC諸国にしても無理に「市場のデータの透明性・信頼性を高める」ことには手をつけるはずもない、とは考えられないものでしょうか。

”このようなデータには、石油データ共同イニシアティブへのより広範で時宜を得た参加が対応し得る石油備蓄データ、及び、石油市場に流入する資金フローの規模に関するデータ、が含まれる。”

 石油備蓄データというのは陸上の備蓄(戦略備蓄&在庫)のこと?それともリザーブ(確認埋蔵量)のことでしょうか?
 投機資金、投資資金の規模が明らかとなることがどのような新しい均衡をもたらすのか、は自明ではないですよ。これこそ不安定要因を持ち込むものだと思います。

”我々は、各国の関係当局が、商品先物市場の機能を検証し、必要に応じ適切な措置を講じるよう求める。”

 必要に応じ適切な措置を講じる=関係当局にとってのBauですがな。前の段落で把握した資金フローの規模データが、ここでは評価対象となるということでしょうか?

”我々はまた、IMF 及び国際エネルギー機関(IEA)が、適切な各国の当局と協力して、最近の原油・一次産品価格の高騰の背景にある実需・金融両面の要因、それらの価格の変動、及び世界経済への影響について更に分析し、次回の年次総会に報告するよう要請する。”

 こちらはピークオイルパニックの日時を予め設定したようなものではないでしょうか?(先送りしたつもりかもしれませんが)


7.最近の食料価格の急騰は、低所得の食料輸入国の多くに深刻な打撃を与えている。高騰は複合的要因によるものであるが、新興市場国や途上国の成長に伴い、需要は高水準にとどまると見込まれる。
国際社会は、危機が直ちにもたらす影響と、食料供給不安の背景にある要因の双方に対応する、統合的アプローチにより事態に対処すべき。短期的には、ドナーは団結して緊急援助を供与すべき。我々は、この目的のための世界食糧計画(WFP)、世界銀行その他による努力を支持し、緊急のニーズに応えるための新たな12億ドルの緊急資金支援ファシリティーについての世界銀行の最近の発表を歓迎。我々は、貧困削減・成長ファシリティーを通じ、また外生ショックファシリティーの見直しを通じて、対外収支上の困難に直面する食料輸入国のニーズに対応するIMFの作業を歓迎。中期的には、国連の関連団体を含む国際機関及びドナ−が共同して、とりわけ生産性の向上を通じて生産の拡大を図るパートナー国の努力を支援することが重要。国際開発金融機関(MDBs)やローマに本拠を置く機関を含む様々な主体が、明確に役割を分担することが特に重要。科学技術が果たす重要な役割にかんがみ、我々は、国際農業研究協議グループ(CGIAR)のような国際研究機関その他のパートナーシップを支援する必要があることで合意。供給面の制約や輸出制限を取り除き、途上国の一般的な食料補助金を貧困層のための的を絞った支援に置き換えるとともに、ドーハ開発ラウンドの成功裡の妥結を含め国際的な農業市場の効率性を改善することが不可欠。”

フムフム。

”バイオ燃料は、課題と同時に機会を提供するものであり、その生産と利用を持続可能なものとすることが重要。”

 ここはどうでしょう?
機会とは経済成長の機会という意味でしょうか?ならば非道徳的な文言です。
また、食料とのバッティングがあるとしてもバイオ燃料を進めて石油危機を解決したい、という趣旨なら、すでに私たちは深刻な石油危機に見舞われており、在来石油の需給ギャップが深刻に拡大しているということになります。

”この観点から、非食料からの次世代燃料の生産法についての研究・開発を優先課題とすべき。”

 研究・開発は長期的な対応策にしかすぎませんから、短期に即効性のある、食料由来のバイオエタノールに対する規制について討議すべきでした。

”8.原油及び食料を含む一次産品価格の高騰は、グローバルな課題。生産国、消費国、食料安全保障に関連する国際機関の間で、更なるパートナーシップと対話を求める。我々は世銀に対し、一次産品価格の上昇が今後の開発に与える影響を検証するよう要請。我々はまた、化石燃料補助金の改革についてIMFの作業を要請。次回の年次総会において、これらの論点に関する報告を期待。”

 検証する=問題先送り、でしょう。

以下、気候変動関連もありますが省略。
 全体として、現状認識の合意が出来ていないことから、ただ問題をなぞっただけという様子です。続きを読む
posted by おぐおぐ at 12:51 | TrackBack(0) | 哲学(時代認識/エネルギー論) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月07日

IEAチーフエコノミストもピーク論者に

Foreign Policy:
Seven Questions: The New World Energy Order 新たな世界エネルギー秩序:7問7答
http://www.foreignpolicy.com/story/cms.php?story_id=4326
という記事がありました。

 IEA(国際エネルギー機関)のチーフエコノミスト、Fatih Birol氏へのインタビュー記事です。

FP誌: Do you believe in peak oil?
 あなたは ピークオイルを 信じますか?↑

Fatih Birol: Of course, but the question is when?
 勿論。 しかし問題は「それはいつか」なのです。

 率直なやり取りです。

 その他を読んでいくと、
@Non-OPEC諸国の既存油田からの石油生産が減耗している問題はリアルなものとして捉え、
A「政治的(事実上の)ピーク」現象がOPECが増産しない原因であると捉え、
B仮にバイオ燃料の大増産の寄与がなければ原油高騰はますます激化していたはず、と擁護し、
C投機があることは間違いないが、点火、激化の寄与に過ぎないと評価し、
D需要側要因では中国の需要成長率が最も重要とし、
E供給側の要因としては、一般には既存油田の減耗現象が見過ごされているが支配的要因であるとして、11月発行の次回のWEO(世界エネルギーアウトルック)の分析では集中的に検討しているとのことでした。

 さあて、このIEAチーフエコノミスト氏のピーク論も、日本の新聞、テレビは無視するのでしょうか?

P.S.
そうそう、こんな一文も語っています。
”We are entering a new world energy order. Today, demand for oil is dominated by China, India, and even by the Middle East countries themselves. The main actors of the recent past―namely the OECD countries, rich countries, the United States, Europe, Japan―their time is passé. It’s over.”
mixi「ピークオイル」コミュで、
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=10587528&comm_id=1322211
の、コメント338犬谷先生の紹介の訳より。
”new world energy order に突入しているわけだね。今や、石油需要は中国、インド、そして中東諸国自らに占められているね。少しばかり前の主役たち、つまりOECD諸国、豊かな国々だね、アメリカ、ヨーロッパ、日本、そういった国々の時代は盛りを過ぎたね。終わってるよ。
・・・ ”

ぐっすん、オワテしまいましたか。続きを読む
posted by おぐおぐ at 11:32 | TrackBack(2) | 哲学(時代認識/エネルギー論) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月21日

フラット化する→コンタンゴ化する先物価格

 (初出2008年5月18日)
 NYMEXの原油先物価格(いわゆるWTI価格です)を左上のコラム内に転記し始めてから1年近くになりますが、こんな現象は初めてです。

 2008年6月の期近物から、2016年12月の一番期先物にいたるまでが、フラット化しました。
中期部分が3ドル程度垂れ下がっているだけで、両端が同じ、というのも特徴的です。
以前は一番の期近物に比べて中期部分はドル以上、16年12月物も10ドル近く低い値となっていましたがそれらが均等に上昇したと言えるかと思います。見直してみると、5月はじめからジョジョに期先物側が上がりだしていたようですね。
 いわゆるバックワーデーション状態ではなくなり、また先高でもない状況がこのまま継続するのなら、新たな特徴的な要素といえるでしょう。

後日記:
 それから1,2日経つと、期先物になるにつれて単調に上昇していくような「コンタンゴ状態」になりつつあるようです。
 The Oil Drumでは以下のような分析をしています。
Has Peak Oil--As a Meme--"Tipped"? (Out of Futures Backwardation and into Contango)
http://www.theoildrum.com/node/3997
 ”One indicator of a "tipping point" for acceptance of Peak Oil may be the state of backwardation in oil futures. I first raised this idea over 2 years ago, but recent market movements, coinciding with attention in the press, may be validating it: when the markets accept Peak Oil, we will see the end of backwardation in crude oil markets, and possibly even Contango. Here's what has happened over the past 6 weeks:”
clbackwardation.png

 本当にピークオイル時代のティッピングポイントがやってきたのかもしれません。

後後日記:
5月31日時点では「コンタンゴ化」は元に収束して、再び「フラット化」しています。このままかもしれません。


 (以下コメント部分から再掲)
 僕の考える時代の分類は独特なものかもしれませんが、いつ来るのかが今問題となっているのはポストピーク時代つまり減耗の時代の到来だ、というのが僕の考えです。
politics
 この模式図をご覧ください。

 その一つ前のピークオイル時代の始まりは、「ん」の字形の分岐点、つまり石油の需給ギャップの出始めた年であり、今回の原油価格高騰の始まりの年としたのでよいと考えます。そこから始まるピークの時代(そう呼ぶのがお望みでしたらプラトーの時代の)前期と後期をあわせてピークオイル時代とする時代分類を使っています。
つまりピークオイル時代の開始は2003年ないしせいぜい04年でしょう。開始年はもう確定したということですね。

 その後、誰の眼でみても下り坂がはっきりした時点からがポストピーク時代に入ります。つまりこれは共通認識上の時代区分として現れます。大衆のコンセンサスが取れた時点と言ってもよいですがそれが一番はっきりするのはパニックが起きた時点ということですね。・・・
続きを読む
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2008年05月15日

10年間の道路建設計画に思うこと

 ポストピークオイル時代の前夜に想う。

 道路(建設)は続くよ〜どーこまでも〜♪

なんだか真剣に考えるのがばかばかしくなっちゃって。

 その1.アスファルトの資源は手に入るのでしょうか?
そもそもアスファルトって、道路の形でアスファルトの備蓄をしておいて、足りなくなったら廃止路線から切り取ってきて使うというような形で使えるものなんでしょうか。

 その2.やがてガソリンがなくなって粗大ごみと化した自動車はいったいなんに改造するんでしょうか。ホームレスハウスかな?外張り断熱で発泡スチロールをどうやって貼っていけばいいのか、DIY講座を開かないと。

 その3.道交法はいつごろ改正して、スケートボードやローラーブレード、果てはサーフカーも公道を走れるようにすればいいんでしょうねえ。

 その4.鉄はどういう形で備蓄するのがベストなんでしょう。
コンクリートの中に入れて(鉄筋という形で)保管しておくと、後日掘削できなくなったときに取り出しようがないのでもったいないのではないでしょうか。

 てなところで。
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2008年05月14日

石油の価格弾力性のなさについての解説

 Youtubeをいろいろ見ていると、こんなのがありました。

</param></param>

 動く需要曲線と供給曲線による解説は分かったような気分にさせてくれます。
ピークオイルになるとどうして価格の乱高下が起こりやすくなるのか、についての解説となっていると思います。続きを読む
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2008年04月28日

ピークオイルについての初の各国世論調査

Daily Green:70% of People Believe We're At Peak Oil
http://www.thedailygreen.com/environmental-news/peak-oil-47042102

ロイター電:Oil running out as prime energy source: world poll
http://www.reuters.com/article/environmentNews/idUSN1835277320080420

元の発表はこちら。
World Publics Say Oil Needs to Be Replaced as Energy Source
http://www.worldpublicopinion.org/pipa/articles/home_page/474.php?lb=hmpg1&pnt=474&nid=&id=

実際の質問そのものはピークオイルという言葉を使って聞いたものではなく、石油の価格動向と代替エネルギーの必要性、政府の反応について問うたものです。
Q1.Do you think that ten years from now, the cost of oil will be higher, lower or about the same as it is now

Q2: Do you think that governments should make long term plans based on the assumption that:
A-Enough new oil will be found so that it can remain a primary source of energy for the foreseeable future
B-Oil is running out and it is necessary to make a major effort to
replace oil as a primary source of energy

Q3: Which assumption do you think the [Survey country] government is
acting on now: A or B?
A-Enough new oil will be found so that it can remain a primary source of energy for the foreseeable future
B-Oil is running out and it is necessary to make a major effort to
replace oil as a primary source of energy続きを読む
posted by おぐおぐ at 08:38 | TrackBack(0) | 哲学(時代認識/エネルギー論) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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