2008年04月14日

アンケートへの回答のお願い:安価な石油時代の終り

アンケートへの回答のお願い:「ピークオイル論(=安価な石油時代の終り)に関して」(以下本文) 初出3/18

 政治・社会・経済関連ブログのライターの方々に、表記アンケートをお願いしていきます。
 お手数ですがコメントの形でお書きいただくなり、自身のブログにお書きいただいてトラックバックを送っていただくなりで、あなたさまのご意見を私どもにお伝え願えませんでしょうか。

 ひとまずは1ヶ月以内(4月中旬まで)にご回答をいただければ幸いです。

【アンケート内容】

 NY原油先物価格が1バーレル110ドルを越え、インフレ調整後の価格としても史上最高値を更新中です。
 石油価格の高騰ばかりでなく、石油の戦略商品化、あるいはエネルギー安全保障を脅かす「資源戦争」までが云われ、供給の安定の問題となりつつあります。

●ここ4年間の原油高騰の原因としての、以下の項目からなるピークオイル論の妥当性はどの程度あると評価されますでしょうか?

●また、疑問点や想定される反論についてもお考えをお示しください。

◇◇◇

広義のピークオイル論とは続きを読む
posted by おぐおぐ at 02:47 | TrackBack(8) | 哲学(時代認識/エネルギー論) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月03日

ボラティリティについて

 今日、近所のセルフステーションを覗いてみると125円の看板がかかっていました。
現物を見るのは初めてですが1ヶ月限りの限定値下げになるのだとすると、貴重な光景のように思います。


 価格の乱高下の程度のことをボラティリティと呼ぶのだと思っていましたが、今、Wikipediaを見ると、
* ヴォラティリティ (経済) - 金融リスクを表す概念・指標。
* ヴォラティリティ (政治) - 選挙変動の指標。
ということで、2種類の意味があるようです。

 しばしばニュースで使われている意味に対応しているのは、金融工学における金融リスクを表す概念の方ですね。

 WTI原油価格の変動については商品先物市場への投機資金の流入が原因と云われている以上、このボラティリティの用語が当てはまる事例なわけですが、税金の上下に伴う今回のガソリン現物価格の乱高下そのものに当てはめて使うのは誤用になるのでしょう。

 とはいえ、値下げと値上げが確実に起こるわけではありません。政治の局面の中で確率的に税金下げが起こる確率が]パーセント、与党が再度法律を可決して税金上げが起こる確率がYパーセントという形で、このボラティリティを組み込んで損をしない行動を消費者が取る手法をどう考えればよいのでしょうか。


 リアルオプション理論というのがあるようです。(日本語版のWikipediaでは定義がされていませんが。)
現物を消費するユーザー企業にとっての方針を考えるものですね。

 来るピークオイル危機に関して、個別の企業がこのような金融工学を使ってリスク管理を行うことは可能なのでしょうか?
(そうそう良い手がありそうには思えないものの)
どなたか検討中の人がおられましたら、検討結果をお知らせください。

 尻切れトンボですいません。

P.S.
 ガソリン携行缶を追加で買っての買い溜めはしないことにしました。(4月の暫定税率一旦廃止が現実化では検討中としていましたが。)
 携行缶がゼロではなくて「1」あれば必要にして充分でしょう。(もちろんクルマに積んでおくんじゃないですよ。)
posted by おぐおぐ at 09:50 | TrackBack(1) | 哲学(時代認識/エネルギー論) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月14日

道路特定財源・暫定税率問題とピークオイル

 愛媛県・東温市の市民派の市議会議員、渡部伸二さんが、3月4日に道路特定財源暫定税率を維持するよう求める市議会の意見書提出へ反対する討論の中で、ピークオイル問題を取り上げていただきました。

ブログ:東温市議会議員 渡部伸二の<つれづれの記>
2008年3月4日(火)
http://wshin.at.webry.info/200803/article_4.html

 結果として国への意見書は賛成多数で通ってしまったのですが、声を上げていただくこと、地域での解決策を模索していただくことの一つ一つが大事な活動かと思います。

 許可をいただいて転載します。

−−−
2008年3月定例市議会 (3月4日/反対討論原稿・ 渡部伸二)

 意見書案第1号「道路特定財源の暫定税率維持を求める意見書案」に反対の立場で討論をいたします。続きを読む
posted by おぐおぐ at 17:45 | TrackBack(1) | 哲学(時代認識/エネルギー論) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月10日

昨年1年の原油価格動向を振り返って

 在来の原油(Crude Oil)の価格と生産量の推移のグラフは、すでに2005年5月が在来の原油の生産量ピークであったことを示しています。
そしてそれ以降も価格高騰は続いていましたが、それにも関わらず前のピークを超えて生産量を増加させることはできませんでした。
 2年間を経て、在来原油のピークは2005年であった、後は下り坂だという「ピークオイル時代」の認識が広がっても不思議はありません。

 価格の変動を細かく見ていきましょう。続きを読む
posted by おぐおぐ at 09:03 | TrackBack(0) | 哲学(時代認識/エネルギー論) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月30日

米国の景気悪化はピークオイル危機への救いとなるか

 大上段に振りかざしてみましたが、ネタがあるわけではありません。

 先ほど米国の10〜12月期のGDP速報値が発表され、ほぼゼロ成長に近いところまで米国の景気が落ち込んでいるとのことでした。
アメリカの商務省によると、前の期に比べて0.6%のプラスと、予測を大幅に下回っていたとのこと。前の期が4.9%と信じられないくらい高かったのからガラッと変わっています。
特に住宅投資は23.9%減で20年ぶりの記録とのこと。(以上BSJapanのWBSより)

 このところのサブプライムローン問題がいよいよ米国を不況に引きずり込んだか、ないし株式市場だけみていると世界恐慌の前触れか、と思わせるような変動ではあります。

 さて、不況になって、ピークオイルの時期が先延ばしになるでしょうか。
 1月2日をピークにして、原油価格は1バーレル100ドルから下がっているようですし、米国発の不況が需要を軟調にさせる効果は間違いなくあるでしょう。

 とはいえ、すでにここ数年間の原油価格高騰は、確実に途上国を中心とする地域の需要の崩壊につながるような影響を与えてきたでしょう。つまり潜在的な石油需要には根強いものがあるはずで、一箇所の不況で世界全体の需要がクラッシュするわけではありません。
 劇的に単年度あたりの石油消費量を落すことができれば話は別ですが、そうはならない限り、ストックの限界としてのピーク年を数ヶ月ほども後ろにずらすことにはならないでしょう(2005年が仮にそのピークではなかったとして、の話ですが)。

 この不況がピークオイル問題にどんな影響を及ぼすか、定性的には以下のような感じでしょうか。

 世界的な不況(米国の経済シェアが大きいためそう見えるでしょう)に「ともなって」原油生産量が低下してもそのことがおかしいとは捉えられず、結果としてすでに石油生産のピークが過ぎていたというコンセンサスの形成は遅くなるという悪影響があるでしょう。
そのコンセンサスこそがピークオイル時代とポストピーク時代(=エネルギー下降の時代)との境目のイベントですから、早期警報ができなければ問題は悪化すると見なければならないでしょう。続きを読む
posted by おぐおぐ at 23:41 | TrackBack(0) | 哲学(時代認識/エネルギー論) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月09日

IHT/NYTに輸出ピークに関する解説が

 上のグラフはThe Oil Drumの記事中のコメントより
http://europe.theoildrum.com/node/3336#more
 インドネシアは石油生産自体もピークを過ぎていますが、さらに国内の石油の消費も急増しているため、輸出量はゼロになっています。


 さて、International Herald Tribuneに輸出ピークに関する解説記事が出ています。

Oil-rich nations use more energy, cutting exports
http://www.iht.com/articles/2007/12/08/business/09oil.php

NYTimesはこちら
http://www.nytimes.com/2007/12/09/business/worldbusiness/09oil.html?_r=2&hp&oref=slogin&oref=slogin
 全文翻訳を目指したいと思いますが…。

 ”多くの大石油輸出国の経済はとても急速に成長しているので、国内のエネルギーの必要性が、どれだけ海外に売ることができるかにしわ寄せをしており、これが世界の石油市場に新たな緊張を加えている。

 専門家は、この急激な成長がもし続くなら、世界のもっとも重要な石油供給国のいくつかが、その石油の富を使って購入した自動車や住宅、ビジネスにエネルギーを提供するために、10年以内に石油の輸入をし始める必要が出てくるという。

 インドネシアはすでにこの急展開を行った。いくつかの予測によると同じ問題が5年以内に米国への供給国No.2のメキシコにおこり、世界第4位の輸出国イランもすぐ後に続くだろう。これらの国々では時にはガロンあたり7セントという安いガソリンを市民に提供するために補助金を厚く掛けており、浪費の習慣をつけさせている慣習だ、と専門家はいう。”続きを読む
posted by おぐおぐ at 23:17 | TrackBack(0) | 哲学(時代認識/エネルギー論) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月06日

スループットの限界により起こる擬似ピークその2

スループットの限界により起こる擬似ピーク より続く

 さて、制約条件の理論(TOC)から分かる大事なことはなんでしょうか。

 それは、スループットの限界が起きている場合、その制約条件を作り上げているボトルネックは一回について一箇所だけだ、ということです。

そしてそのボトルネック以外では、どのプロセスでスループットを向上させるための取り組みを行っても、それは無駄な努力です。投資された金も無駄となります。

 現在の石油価格高騰とそれにも関わらず見かけ上石油生産量が頭打ちしていることを、スループットの限界による擬似ピークなのだと仮定すれば、どこか一箇所にはボトルネックがありそこさえ改善すれば解決するはずです。

 そして、たった一つのボトルネックを見つけてそこで問題を解決できなかったなら、スループットの限界ではない、「だから」ストックの限界つまり本当のピークオイル現象の現われだ、という論旨で、「ストックの限界」を確認する論理が作れるでしょう。あるいはやはり最上流の石油の発見量が枯渇するということがスループットの限界を構成することになるのでしょう。
 ほんとかな?

不定期につづく
posted by おぐおぐ at 13:49 | TrackBack(0) | 哲学(時代認識/エネルギー論) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月04日

呼び名は大切

 ピークオイル時代を考える私たち自らのことをなんと呼べばいいんでしょう。
呼び名は大切、という議論がエネルギーバレティンにありました。

What should members of the peak oil movement call themselves?
http://energybulletin.net/38052.html

 この中では一般的な呼び名PeakistやDoomerを、ピークオイルなんてないと主張している反対陣営(CERAなど)が使っている呼び名であり、相手に縛られることはないとして退けています。
 もしかすると前者はマルキストと並べるつもりで使われているのかもしれませんね。
 後者は悲観論者はたまた臆病者といった意味を中に含んでいるのかもしれませんね。

Peak oil advocate
 発明と発見が違うように、ピークオイルは提言する対象なのか、という疑問を起こすのでおかしい、としています。

Peak oiler
 まあ価値中立的なのだけれどオイラーという呼び名がちょっとまずいようです。

Peak oil believer
 信仰の対象じゃないし、本当はまともな人なら「おそかれ」みんなピーク論者だというニュアンスが伝わらないとしています。

そして、とりあえずの案としては、
Peak oil activist
をこの著者は推薦しています。

 が、「ピークオイル活動家」と単純に訳してみれば、日本では活動家と名がつくだけで敬遠されそうな気配も無きにしも非ずです。

 さーてどうしたもんでしょう。いい考えはありませんか。
コメントの中にある、「ピークオイル・アナリスト」というのは、いかにも横文字職業的なにおいが付いていいかもしれませんね。
posted by おぐおぐ at 01:24 | TrackBack(0) | 哲学(時代認識/エネルギー論) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月28日

スループットの限界により起こる擬似ピーク

石油価格に影響を及ぼす要因の分類
の続きです。

 この説明をちゃんとしていませんでしたっけ?いろいろプレゼンテーションの中では書いていましたが、一つの記事にまとめておきます。

 ピークオイル論のキモは、ストックの限界という概念です。

ストックの限界:石油時代前期の終り(石油の究極埋蔵量の半分を消費した時期)には、ピークを迎える石油生産量が、伸び続ける需要を満たせなくなるため価格高騰と供給不安を招く問題。
 -ピークオイル危機はこちら。

スループットの限界:世界の石油のサプライチェーンのどこかの工程でボトルネックが生じることで起こる一時的な制約 (革命、国際紛争や事故、投資の遅れなども含まれる) 。
 -過去の石油ショックはこちら。

 2005年から?続く現在のピークが果たしてストックの限界によるピークかどうかは、実際に減り始めてからしばらく経ってみないと分かりません。
 仮に、再度生産量が上昇し2005年のピークを越えるなら、以前のピークは一時的なスループットの限界による擬似ピークだった、という結論となるでしょう(もちろん価格が安くなりすぎて生産調整をするためにピークが出る場合は除いて考えます)。


 イスラエルのゴールドラットが提唱したTOC(制約条件の理論)の話をしないといけないような気がします。
 この話はミクロな一工場や一企業の生産能力の最大化のための制約条件についての理論なのですが、マクロな話である世界の石油生産に関しても、スループットの限界がどこで生じているのかの診断に使える考え方ではないでしょうか。

●制約条件の理論とは続きを読む
posted by おぐおぐ at 09:20 | TrackBack(0) | 哲学(時代認識/エネルギー論) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月09日

(改装)雑談部屋

 お部屋を改装して、(旧)書き込みノートを雑談部屋に変えました。(満杯になって終了しました)

●最近思うこと
 ピークオイルの影響はバイオ燃料ブームから食糧高騰へと続くと言う形で、すでに現れているのでしょうが、こういう連鎖があるとしても、どこが震源なのかを理解させる努力ができないと、悪い世の中になったものだ、で済まされてしまうような気がします。
 原因を追求し理解することよりも多くの人が今の生活を維持することに追われるため、合成の誤謬が起こり続けてしまうのでしょう。
アジェンダ設定をどうすれば可能なのか、が大事だと思いました。

 話は変わりますが、こんなマークをお手持ちのHPやブログに貼りませんか?よろしくご検討を。
  ↓
wakeup続きを読む
posted by おぐおぐ at 19:05| 哲学(時代認識/エネルギー論) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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